責任投資の取り組みに関する報告書 英日翻訳

クライアント:WWFシンガポールさま

背景

WWFさまは2021年1月、責任投資の取り組みに関する2021年の報告書『RESPOND (Resilient and Sustainable Portfolios that Protect Nature and Drive Decarbonization:⾃然を保護し脱炭素化を推進するレジリエントで持続可能なポートフォリオ)』の結果を公表しました。

エコネットワークスはWWFさまの監修のもと、報告書及びプレスリリースの英日翻訳をご支援しました。

アプローチ

責任投資に関連するさまざまな用語をしっかりとリサーチし、報告書内での統一を徹底しました。通常、日本語訳が存在するものに対してはそれを当てた方が親切ですので、asset managerに資産運用機関、asset ownerに機関投資家の訳を当てたところ、日本語ネイティブの監修者の方より、あえてすべてカタカナに置換するとの申し送りがありました。

本報告書では、アセット・オーナー→アセット・マネジャー→ポートフォリオ企業(事業会社)の関係が良く見えた方がよく、また本報告書の主な想定読者は金融業界の方であり、その用語が分からないという心配もあまりないためとのことでした。チームメンバーにも共有し、改めて対象読者に配慮しての訳語選択の重要性を確認しました。

英語ネイティブの執筆者の方とは、メールのやり取りはもちろん申し送りも英語で行い、円滑なコミュニケーションを図りました。

成果

報告書『RESPOND』は、WWFさまが開発した、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に沿ったフレームワークに基づいており、アジアに本社を置くアセット・マネジャーが、顧客の期待に応えるため責任投資の取り組みを強化する上で役⽴つものです。本報告書は、随時更新されるRESPONDのオンラインで検索・閲覧可能なプラットホームと連動しており、ステークホルダーは分析の詳細を調査することができます。RESPONDのツールとフレームワークを活⽤することで、アセット・マネジャーは、持続可能なネット・ゼロ経済へ移⾏する上で果たすべき重要な役割を強化することができます。

この報告書『RESPOND』によれば、⽇本のアセット・マネジャーはアジアの先駆けとなっているものの、アジアのアセット・マネジャーはESG(環境・社会・ガバナンス)の取り組みにおいて欧州に遅れをとっています。

この日本語版が、責任投資の強化に取り組む日本の投資家の皆さまの活動に役立つと考えます。責任投資により、投資家は、金融の流れを持続可能でない活動からパリ協定に整合し気候に対してレジリアントで自然にプラスに働くビジネスモデルへと移行させ、SDGsの実現に貢献し、自然資本の保護と再生を支持することができるでしょう。

関連情報:

プレスリリース(英語)(2021年1月27日、WWFシンガポール)
ASIA ASSET MANAGERS NEED TO DO MORE TO ADDRESS CLIMATE CHANGE AND NATURE LOSS, ACCORDING TO WWF REPORT (January 27, 2021, WWF Singapore)
https://www.wwf.sg/wwf_singapore/news_stories/?uNewsID=365875

プレスリリース(日本語)
アジアのアセット・マネジャーは気候変動と⾃然の損失に対する取り組みの強化が必要:WWF 報告書
https://wwfasia.awsassets.panda.org/downloads/respond_2021___press_release_jpn.pdf

報告書(日本語)
サステナブルファイナンス報告書2021 RESPOND(レジリエントで持続可能なポートフォリオ)2021年責任投資慣行レビューhttps://wwfasia.awsassets.panda.org/downloads/resilient_and_sustainable_portfolios_2021_review_jp.pdf 

Photo by JAY PARK via Pixabay

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