Works 実績
メーカー「人権デー トップメッセージ」日英・日中翻訳

(Photo by Anton Gvozdikov via AdobeStock)
背景
グローバル全従業員に、人権尊重を浸透させるメッセージを
人権尊重は、企業における事業活動の基盤となるものであり、サステナビリティ領域でも近年特に重要な柱となっています。すべてのステークホルダーの人権を尊重するためには、組織のあらゆるレベルにおいて人権尊重の意識を浸透させることが欠かせません。
ある自動車部品メーカーさまでは、グローバル全従業員に対して人権に関する研修を行うほか、国連総会における世界人権宣言の採択を記念した「人権デー(Human Rights Day)」に、毎年CEOがメッセージを発信しています。エコネットワークス(以下、ENW)は過去数年間にわたり、同社のサステナビリティに関する方針やトップメッセージ、レポートなどの翻訳を担ってきたことから、人権デーに際するトップメッセージの日英・日中翻訳をご依頼いただきました。
アプローチ
世界情勢は的確に、トップの想いは熱く
人権デーに際するトップメッセージは、世界情勢や地球環境の現状、これらに伴う人権課題に触れながら、人権尊重に対する組織としての考え方や施策、従業員に伝えたい想いを記しています。ENWはその翻訳にあたり、世界情勢に関する部分では、裏付けとなる国連や政府、国際条約・会議などの資料をしっかりと参照しながら、的確な用語を選定しました。他方、従業員に向けたメッセージにおいては、心に訴えかけるような表現や読みやすさを重視し、意訳の度合いが高い翻訳を行いました。
また、人権は様々なサステナビリティ課題と関連することから、サステナビリティ全体に関する戦略や方針、サステナビリティレポート・統合報告書など他の発信との整合性も踏まえて、適切な表現となるよう努めました。
成果
人権尊重を「自分ごと」に
トップメッセージは、経営・戦略全体をしっかり踏まえた上で、内容を的確に伝える必要があります。同時に、従業員一人ひとりの心にしっかりと届き、浸透していくものでなくてはなりません。また、人権に配慮したインクルーシブな用語・表現を用いることも、非常に重要です。 AIによる機械翻訳や直訳で言葉を単純に置き換えただけでは、本当に言いたいことやニュアンスが伝わりにくく、また適切な表現とはいえないこともあります。
今回ENWでは、事実を正確に伝えると同時に、CEOや組織の想いについては心に訴えかけるような表現とするなど、内容に合わせたメリハリのある翻訳を行うことで、一人ひとりの従業員に伝わりやすいメッセージを実現しました。これにより、従業員の皆さまが人権というテーマを日常の業務と結び付け、「自分ごと」としてとらえるきっかけになればと願っています。今後も、様々なサステナビリティ領域や多言語の専門性をもとに、伝えるべき内容がしっかり伝わるメッセージ翻訳のご支援を続けていきます。