サステナビリティ推進担当者のネットワーキング「サステナブル・ディナー」

背景

エコネットワークス(ENW)では、組織を超えて様々なメンバーが集う学びと対話のプラットフォーム「Wave With(ウェーブ・ウィズ)」の一環として、サステナビリティ推進に関わりのある方々が交流する「サステナブル・ディナー会」を定期的に開催しています。第1回目は、9月に東京・日本橋にある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」で行いました。

分身ロボットカフェ DAWN ver.βは、外出が困難な方々が分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作し、パイロットとして接客サービスを提供する常設実験カフェです(詳細は、こちらの記事をご覧ください)。今回の会は、サステナビリティ推進担当者同士の交流に加え、分身ロボットによる接客やパイロットとの対話など「共通の体験」を通じて、多様性や働き方などについて共に考える機会として企画しました。

アプローチ

多様性や働き方について対話する機会に

(卓上に置かれた分身ロボット「OriHime」を介してパイロットと会話する参加者)

ディナー会は、まず各テーブルに設置されている「OriHime」が店内やメニューの案内をしてくれるところからスタートしました。このカフェの特徴の一つは、OriHimeを遠隔操作するパイロットの方と、注文以外の時間もじっくりお話しできること。ご自身の状況やこの仕事を始めた理由、その後の変化などを伺いました。会話中は、パイロットの操作によってOriHimeが頷いたり、両手を上げたりするため、ロボットの向こうにいるパイロットの方と対面でコミュニケーションしている感覚でした。

長年、車椅子で生活をしている大学生のパイロットの方は、「これまで家から出る機会があまりない中で大きな孤独を感じていたのですが、この仕事を通じて様々な人とつながる楽しさや刺激を得ています」と生き生きと話していました。また、将来の働き方を考える上で、今の仕事がとても参考になり、経験やスキルも向上しているとのことでした。

(参加者の皆さま、オリィ研究所代表・吉藤オリィさん[右から三番目]と共に)

また、当日会場には、分身ロボットの開発やカフェ運営を行う「オリィ研究所」代表の吉藤オリィさんが偶然いらっしゃり、お話を伺うことができました。カフェは、分身ロボットを活用した新たな働き方のショールームとしても機能し、OriHimeは現在様々な企業や学校に展開されているほか、デンマークでも期間限定でカフェが開設されたりと事業が広がっているそうです。

また、寝たきりのパイロットの方がカフェ業務のみならず、全国で行われる会議にも参加し活躍する姿や、スキルを評価されて他社から仕事のオファーを受けたパイロットのエピソードなども伺い、分身ロボット技術を活用した社会課題へのアプローチが、様々な人の働き方・生き方の広がりにつながっていると一同感銘を受けました。参加者の皆さんは、共通の体験をきっかけに、多様性や人権、働き方、テクノロジーの活用など、多岐にわたるテーマについてワイワイと盛り上がりました。

成果

組織を超えて、サステナビリティへの志を共にする

(食事や飲み物を運ぶ全長約120センチの分身ロボット「OriHime-D」と共に)

会の後半では、サステナビリティ推進業務に関わる様々なテーマが話題の中心に。持続可能な調達、人権、CO₂排出削減、情報開示、グリーンウォッシュ、DEIから性教育まで、話は尽きませんでした。業務で直面するモヤモヤや課題感、本質的に目指すべきことは何かなど、共通する想いも色々と共有されました。参加者の皆さまからは、次のような声が寄せられました。

  • 組織という立場を離れ、純粋に社会を良くしたいという想いとエネルギーにあふれる方々とお会いでき、有意義な時間だった。
  • 同じ志向を持つ方々との出会いから、大いに鼓舞され学ばせていただいた。
  • 共に体験し学ぶことで、初対面の方々ともすぐに打ち解けられ、共通の話題で自由に楽しくお話しできた。
  • パイロットのお話から、社会との接点が働き方・生き方に良い影響を与えると実感し、こうした場を社会に広める仕組みを考えたい。
  • サステナビリティ領域の最先端の場所を実際に訪れてみるのは、素晴らしい体験だった。

今後も、サステナブル・ディナー会をはじめとする学びと対話のセッションを通じて、組織を超えて様々な人がつながり、サステナビリティの波を共に広げていけたらと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加