サプライヤーガイドライン 英中訳

クライアント:食品メーカーさま

背景

事業のグローバル化が進み、企業はサプライチェーンにおける環境・社会・ガバナンス(ESG)リスクを早期に発見し、速やかに対処・是正することがますます求められています。また、そのような企業はその責任に取り組むとともに、「持続可能な調達」を実現するため、サプライヤーのESG課題への取り組みを後押ししたいとの想いから、労働者の人権尊重にコミットする人権方針や具体的な取り組みに結び付けるためのサプライヤーガイドラインの整備を進めています。

海外にグループ会社のある食品メーカーさまから、現地の従業員やサプライヤーにしっかりと理解してもらいたいとご相談があり、英語、中国語への翻訳をご支援しました。

アプローチ

クライアントさまのご希望は、人権侵害の禁止、法令遵守の徹底などを要請する項目や、ESGの取り組みを期待し奨励する項目など、それぞれのトーンを訳文にもしっかり反映することでした。

ガイドラインの項目は以下の3つに分類できましたので、項目の動詞の部分(~する、~してはならない、~を推進する、~に努める)を色分けしました。それにより、翻訳チーム内での議論もぶれが生じず進めやすく、またクライアントの担当者の方にも、提出した訳のチェックがしやすいとのコメントをいただきました。

  • 遵守・禁止事項:絶対やるべきあるいはやってはならない事項(例:人権デューデリジェンス、コンプライアンス事項)
  • 期待事項:サプライヤーとして当然期待する事項(例:環境・社会・ガバナンスへの取り組み)
  • 推奨事項:望ましいこと(例:資源の有効利用)

成果

今後「人権方針」や「サプライヤーガイドライン」を整備される企業には、社内決裁を取る前に翻訳を進めることをお勧めします。その理由は、翻訳することで視点が変わり、ベターな表現が見つかることも多いためです。これらの文書は長期に、また重要な情報開示としても活用されます。丁寧にすすめることでより多くのステークホルダーに訴求するものとなります。

サプライチェーンマネジメントに関する他言語への翻訳のご相談が増えており、昨年末からサステナビリティや企業責任に関する実績のある翻訳者の開拓を強化しています。そのかいあって、英語チームと同様に、中国語チームでもネイティブの翻訳者と、翻訳のプロでもある日本人チェッカーで分量の多い案件にも対応できる体制を整備できました。

今後はアジア圏を中心に、この分野でのさらなる多言語での翻訳体制を強化していきます。

Photo by BBH Singapore on Unsplash

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