レインフォレスト・アクション・ネットワーク「『森林と金融』データベース」英日翻訳

森林と金融ウェブサイト
© 環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク

背景

環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)他5団体は、9月に『森林と金融』データベースの調査範囲を東南アジア限定からグローバルに拡大し、分析を実施しました。

『森林と金融』データベースは、東南アジア、コンゴ盆地が位置する中央および西アフリカ、ブラジルで森林破壊と土地劣化の原因となっている産品に流入する資金を明らかにするオンラインツールです。

2013年以降の資金提供者と顧客の取引についての検索が可能なデータべースで、森林リスク産品セクターの環境・社会・ガバナンス(ESG)リスクに関連する銀行の方針の採点表や、森林破壊や人権侵害に関連する顧客企業の事例を閲覧することができます。

エコネットワークスでは、今回の調査範囲拡大に伴うブリーフィングペーパー日本語版の更新をご支援しました。

アプローチ

事前に支給いただいた用語集を活用しつつ、適切な金融用語を選択することを心掛けました。既存部分との整合性も確認し、より現在の国際動向に即した訳があれば、ご提案しました。

成果

気候変動や生態系の劣化などの環境問題の解決には、その問題にネガティブな影響をもたらす事業活動を企業が見直し、よりサステナブルな社会の実現を促す事業へと移行することが必要です。それは、自社のESGリスク低減をもたらし、事業活動の継続性と健全性の強化につながります。

私たちもまた市民として、消費行動が企業の環境・社会課題の解決に向けた取り組みを推進するように、お金を預ける金融機関の活動をチェックし、お金のより良い預け先を選ぶことで、公正な移行を後押しすることができます。

関連情報:
プレスリリース:『森林と金融』グローバルのデータベース発表〜パリ協定後、森林破壊企業に1,500億ドルの資金が流入〜
(2020/9/2、レインフォレスト・アクション・ネットワーク)
http://japan.ran.org/?p=1676

『森林と金融』ブリーフィングペーパー(2020年9月更新版)
http://japan.ran.org/wp-content/uploads/2020/10/FF_Briefing_2020_09_JPN.pdf

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