リード・ザ・チャージ「自動車サプライチェーンに関するリーダーボード」英日翻訳

電気自動車のイメージ

(Illustration by movinglines.studio via AdobeStock)

リード・ザ・チャージ(Lead the Charge)は、化石燃料を使わない公正でサステナブルな自動車サプライチェーンの実現を目指す、世界各地のアドボカシー組織から成るネットワークです。

背景

世界の大手自動車メーカーを評価し、改善を促したい

リード・ザ・チャージは、世界の大手自動車メーカー18社のサプライチェーンにおける排出量削減や環境への悪影響の低減につながる取り組み、人権侵害を排除する取り組みについて、88の指標を基に評価を実施し「リーダーボード」として公表しています。2025年2月に第3版が公表されました。各メーカーに評価を提示し改善を促すことを目指して、英語・日本語・中国語・韓国語の多言語で発信を行っています。

リード・ザ・チャージを主導する国際NPO「The Sunrise Project」さまは、サステナビリティ領域に精通した高品質の翻訳を求めて、エコネットワークス(ENW)にリーダーボードのウェブサイト、レポート、プレスリリースの英日翻訳をご依頼くださいました。2年目のリーダーボードではウェブサイトの翻訳を担当し、継続してのご依頼となります。

アプローチ

読者が正確に理解できるよう、わかりやすく的確な表現を

リーダーボードの読者層は、メーカー・業界関係者から一般消費者、政策立案に関わる人など多岐にわたります。各社および業界の改善を促していくためには、読者が現状や評価を正確に理解でき、読みやすい文章であることが欠かせません。ENWは、リーダーボードの主要領域である「気候と環境」「人権・責任ある調達」に関する長年の知見を基に、専門用語を正確に翻訳しながら、幅広い読者がしっかりと理解できるような説明や表現を提案しました。また、メーカーに評価・提言を示す内容であることから、客観的で中立的な表現を心がけました。

加えて、リーダーボード全体の整合性にも気を配りました。リーダーボードは、メーカーの評価を行った後、各社に結果を提示してデータの確認や見解を求めた上でまとめられます。4言語同時に公開するため、翻訳は評価が終わり次第すぐに開始し、その後メーカー側からのインプットを踏まえた最終調整が入ります。その際、全体を通して内容や表現、数値などに齟齬がないかをしっかり確認し、アドバイスを行いました。

成果

企業や業界にプラスの影響を及ぼす 信頼性の高いリーダーボードへ

リーダーボードは、指標などを拡充しながら評価を継続し、3年目を迎えました。自動車業界をリードする企業の最新動向を評価しながら、焦点となる課題や解決策などを示し続けています。今後も、企業や業界に届く信頼性のあるリーダーボードの発信に向け、一助を担っていきたいと思います。

クライアントからの声

クリス・アルフォード様/The Sunrise Project シニア・ストラテジスト(自動車サプライチェーン担当) 私たちは、リード・ザ・チャージに関連する複数の翻訳プロジェクトでENWと一緒に仕事をしてきましたが、常に大変満足しています。ENWは、細部にまで徹底して注意を払っており(ときには、抜け落ちていた原文のミスさえも指摘してくれました!)、すべての仕事にプロ意識を持って取り組んでくれています。私たちのプロジェクトの中には非常に専門性の高いものもありますが、ENWはそれを問題なく翻訳してくれますし、日本のパートナー企業からも翻訳に関して好意的なフィードバックが寄せられています。 リーダーボードの詳細はこちら
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