Our Stories:Wave With – 共に波を 「モヤモヤ」や「悩み」から始まる対話と学びの場

様々な要因が複雑に絡み合うサステナビリティ関連の課題。その解決には、社会全体・業界全体で取り組んでいく必要があり、組織を超えた連携が不可欠です。

こうした中、エコネットワークス(ENW)では、組織を超えて様々なメンバーが集うプラットフォーム「Wave With(ウェーブ・ウィズ)」を立ち上げ、サステナブルな社会の実現に向けた学びと対話の場づくりに取り組んでいます。旗振り役を担ってきた宮原桃子さんに、この活動に込める想いや今後の展開などを聞きました。

サステナビリティの領域は組織を超えた連携が不可欠

ーWave Withは、どういったきっかけでスタートしたのでしょう。

ENWは、2024年にパーパス「Foster Team Sustainability together, everywhere.」を策定しました。20年以上にわたり環境や人権などサステナビリティに特化して企業やNGOなどの支援を行ってきた当社ですが、パーパスを起点にさらなる波を起こしていこうと、組織や個人の行動変容につながる取り組みを進めています。

気候変動や資源循環をはじめとするサステナビリティ領域では、各社が共通の課題に直面するとともに、多くの課題は一社だけで解決することは難しく、組織や業界を超えた協働が重要なカギを握っています。他部門はもちろんのこと、サプライヤーや同業他社との連携が不可欠であり、さらに民間企業と地方自治体やNGOなどとの協働も求められています。

ENWは製造業やサービス業など様々な業種の企業、NGO、官公庁などをご支援しているため、そこで生まれたつながりを活かしてサステナブルな社会の実現に向けた連携の場をつくっていこうと立ち上げたのが、学びと対話のプラットフォーム「Wave With」です。Wave Withという名前には、様々な組織や個人の皆さまと「共にサステナブルな波を広げる」という想いが込められています。

対話から得られる新たな気づきやヒント 効果的な実践へ

ー具体的には、どのような活動を行っているのですか。

2025年6月に本格始動し、環境や人権などサステナビリティにまつわる「学びと対話」「つながり」を軸に、様々なプログラムを展開しています。企業における関心や課題感を踏まえたテーマを設定し、ENWが持つ情報や知見なども織り交ぜながら、チーム内や部門間、さらには他社も交えた対話セッションを実施しています。

例えば、ある企業さまで行った「ネットゼロ目標とグリーンウォッシュ」に関するセッションでは、様々な部署の方が参加され、訴訟事例を一緒に紐解きました。その結果、「もっと学びを深めたい」という声があがったため、次のステップとして本領域を専門とする弁護士の方を講師にお迎えし、国内外の法規制の動きなどについて学ぶセッションを行いました。

また、「お客様窓口の声を活かした人権デューデリジェンス」といったテーマで、業種の異なる何社かが集まり対話をする場を設け、各社の取り組みや課題、工夫などを共有するようなセッションも行っています。

いずれのプログラムにおいても、普段企業のご担当者とやりとりする中で、関心の高さがうかがえたり、「モヤモヤ」や「悩み」を抱えていると感じたりしたものをテーマに設定し、対話や学びの場をつくるようにしています。各社の状況により寄り添い、「一緒に考えていきましょう」というスタンスを大事にしながら、その先の効果的な実践につながるよう意識しています。

また、同じような課題や悩みを抱える企業やご担当者同士のつながりをつくるのも狙いの一つです。その観点ですと、共通の体験でつながるセッションとして「サステナブル・ディナー」なども開催しています。業種や組織は違えど、共通の想いや関心、課題があるメンバーが集まって、お互いの話から気づきやヒント、さらにつながりが得られる場です。

第1回サステナブル・ディナーの様子@分身ロボットカフェ DAWN ver.β

ー「対話」「学び」「つながり」を軸に様々な取り組みを実施しているのですね。この半年、やってみて感じている成果や参加者の反応があれば教えてください。

企業内の対話セッションは、部署を超えて学び意見交換をすることで、課題に対する共通認識を形成し、今後のアクションに向けた第一歩になるような場になっているのではないでしょうか。一方、企業間の対話セッションでは、各社の取り組みや課題、工夫などからヒントを得るだけでなく、自社の状況を客観視できることで強みと弱みを再認識する時間になっていると思います。

また、サステナブル・ディナーは、アットホームな雰囲気の中で、参加者の皆さんからは本当にたくさんのテーマや課題、アイデアが語られ、いつも時間が足りないほどです。「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」*で開催した回では、分身ロボットによる接客やパイロットとの対話など「共通の体験」をしたことでお互いの距離感がぐっと縮まり、より深い話ができた気がします。今後の業務での具体的なアクションや連携につながる糸口が見つかるなど、新たな視点やつながりが生まれる場だと思います。

こうしたオープンイベントは、心理的安全性を高めるため、また他の方々との交流がしやすいよう小規模で開催しています。参加者の満足度も高く、継続的に参加してくださる方が多いです。

*外出が困難な方々が分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作し、パイロットとして接客サービスを提供する常設実験カフェ

気軽にモヤモヤや悩みを共有できる場でありたい

ーWave Withをこれからどんな場にしていきたいですか。

プログラムを通じて、参加者の皆さんがそれぞれの組織や活動の場に気づきやヒントを持ち帰ることができ、さらに新しいアクションや連携の波が広がっていくような、そんな場にしたいですね。そのためにも、まずはご担当者がサステナビリティ関連の取り組みで何か困ったことや悩むことがあったときに、Wave Withに集う様々な企業やENWに気軽に相談できるような機会をつくっていきたいなと思います。

ーなるほど、モヤモヤや疑問を共有・相談することが第一歩になりそうですね。

モヤモヤや違和感のような段階にこそ、リスクや課題が見え隠れしていることって多いと思うんですね。Wave Withでは、ビジネスと人権に取り組む「Social Connection for Human Rights(SCHR)」と共に人権おしゃべり会「SCHR会(ス茶会)×ENW」を毎月開催しており、小さなモヤモヤや違和感なども含め、ざっくばらんに人権についておしゃべりしています。

ー気軽に相談できる場として、「なんでも相談室」という取り組みも行っているのですね。

特定のテーマに関する相談から、例えば「サステナビリティ推進の担当になったけれど何から始めたらいいのか分からない」「何が課題か分からない」といった悩みまで、幅広く“なんでも” 無料で相談できる場を設けています。気軽に対話しながら、アイデア出しを行うなど、壁打ち相手のような感じでご利用いただけたら嬉しいです。

さらに多くの組織や個人をつなげながら、波を広げる

ー最近は、新たなテーマでのオープンセッションシリーズも実施されているそうですね。

新たな取り組みとして、私たちがこれまで培ってきた知見や問題意識をオープンに共有するウェビナーを昨年12月から始めました。初回は、「サステナビリティ・コミュニケーションで今押さえたいポイントとは?(全3回)」と題し、様々なステークホルダーに配慮したコミュニケーションや、正確で適切な情報発信を行っていくためのポイントを解説しています。

今後も、注目される課題やテーマについてこうしたウェビナーや対話セッションを企画することで、さらに多くの組織や個人の方がWave Withに参加していただくきっかけをつくりたいと思います。また、ENWは世界各地、日本でも様々な地域にパートナー*がいるため、そのネットワークを活かして、各地で対面のイベントなども実施していきたいです。

こうした活動を通じて、組織を超えて多くの方々と「共にサステナブルな波を広げる」ための場をつくりながら、それぞれの組織における実践もご支援していきたいと思っています。

*パートナー:ENWの業務で関わりのある方。雇用契約者、業務委託契約者の両方を含む

 


Wave Withでは、どなたでも参加できるオープンセッションから、組織のニーズに合わせた個別セッションまで、様々な形で対話セッションを行っています。ご希望の内容によって、実施方法・対話の進め方・費用の有無含め、ベストな形式をご提案しますので、まずはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。

また、ウェビナーなどの最新の情報は、当社メールニュースで発信していますので、ぜひご登録ください。

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