「DEIコミュニケーション:リスク事例と対策を考える社内ダイアログ」企画・運営

(Illustration by Simple Line via AdobeStock)

背景

DEIコミュニケーション対策を組織横断で考えたい

人権尊重・DEIが企業活動の大前提となる中、社内外コミュニケーションにおいても人権侵害や炎上リスクなどを防止するための対策が必須です。対策を進めるにあたっては、まず基本的な考え方や課題について社内で共通認識を構築することが第一歩であり、様々な部署を交えた対話の機会を持つことがカギとなります。

ある製薬メーカーさまでは、患者さんとの対話や連携を通じて、その声を軸に問題解決に取り組む「ペイシェントアドボカシー」に力を入れており、その中で人権やDEIを考慮する企業文化が根付いていました。こうした企業文化をより具体的なコミュニケーション対策に落とし込んでいくため、エコネットワークス(ENW)では社内の様々な部署の皆さんと共にDEIコミュニケーションを考えるセッションをご提案し、実施しました。

アプローチ

共通理解を深めた上で、リスクと対策を共に考えるダイアログ

ダイアログには、サステナビリティ推進や人事、ペイシェントアドボカシーなど様々な部署の関係者が参加し、ENWが発行した「人権に配慮したDEIコミュニケーション実践ガイド」を用いながら、次のような内容で進めました。

  • ・「インクルーシブ表現*」のポイントを共有(共通理解の構築)
  • ・具体的なリスク事例の共有と対策の検討
  • ・全社で実践するための横断的な仕組みづくりの検討(他社事例も交えながら、社内基準の策定や社内体制のあり方を考える)

参加者から共有された、障害のある方々に向けたグローバル発信での表現に対しては、「優劣、上下、内外の考えが前提にないか」という観点でどこに問題があるかを提示し、ネイティブ翻訳者の見解も踏まえた英語での適切な表現についてもアドバイスを行いました。

*性別、年齢、人種、障害の有無、社会・経済的地位など、あらゆる要素における多様性を尊重し、違いに配慮した言語や表現のあり方

成果

現状把握と共通認識を第一歩に 今後は方針策定や仕組みづくりがカギ

セッションを通じて、DEIコミュニケーションのポイントを踏まえた上で、社内でできていること・できていないことの現状把握につながりました。また、個別の表現における課題や代替案などの表層的な部分に留まらず、「特定層への配慮という視点ではなく、誰もが様々な面で当事者になりうるという視点を前提にしているか」といった根本的な考え方についても共有したことで、DEIコミュニケーションに関する共通認識を持つ機会ともなりました。

今後さらに具体的な対策につなげていく上では、全社的なコミュニケーションポリシーの分析や改善のほか、DEIコミュニケーションを推進するための社内の体制や仕組みづくりなども重要なカギを握ります。また、多様な立場や視点を踏まえたコミュニケーションに向け、社外ステークホルダーとの対話も欠かせません。ENWでは、コミュニケーション対策と社内啓発を両輪でご支援しながら、企業さまのDEIコミュニケーションを後押ししていきます。

➤「人権に配慮したDEIコミュニケーション実践ガイド」は、こちらからダウンロードできます。

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