日本の石炭火力とバイオマスに関する報告書 英日翻訳

クライアント:Mighty Earthさま

背景

土地、海洋、気候を守るために活動する世界的なキャンペーン団体マイティ・アース(Mighty Earth)さまの報告書『住友商事が引き起こす環境破壊 石炭とバイオマスが影を落とす日本の未来』の日本語への翻訳をご支援しました。

アプローチ

長年にわたる当社の気候変動・エネルギー分野での実績で蓄積した専門用語を踏まえ、新しい用語やたくさん出てくる企業や専門機関の名称も全て、信頼性の高い参照先で確認し、コメントで申し送りしました。特に数値に関しては、出典の引用箇所も確認し、正確かつ分かりやすい記述をご提案しました。例えば「XX%に増加」が出典には「X.X倍になった」と追記されていたので、同様にするなどです。

英語ネイティブの担当者の方とは、メールのやり取りはもちろん申し送りも英語で行い、円滑なコミュニケーションを図りました。

成果

この報告書によれば、日本のエネルギー政策は、新規石炭火力発電所の開発をもたらしていると同時に、石炭とバイオマスを混合して燃焼させる「混焼」という手法によって、既設の非効率発電所の運転継続を可能にしています。これまで大きく取り上げられることがあまりなかったバイオマス消費大国としての日本の姿や、日本のエネルギー政策が、希少な湿地など重要な生態系、そして世界の森林に破壊をもたらしているという事実が詳細に報告されています。

脱炭素社会を実現するためには、石炭開発、石炭火力発電所の新設や他国での建設、それらに対する融資などあらゆる石炭事業からの撤退が不可欠です。国際投資家はそのような事業への投資をリスクととらえており、企業価値や持続的な企業経営を損ねることにもつながります。

また、世界保健機関(WHO)によれば、新型コロナウイルスは、自然界ではコウモリを病原巣とする可能性が高い人獣共通感染症であり、ウイルスの人への伝播は、気候変動や自然破壊なども大きく関係すると、環境保護団体や専門家は指摘しています(東京新聞、2020年4月9日)。

社会や経済を支える基盤である環境の劣化を食い止めるためにも、日本のエネルギー政策の抜本的な転換を強く期待します。

 

プレスリリース:新報告書 『住友商事が引き起こす環境破壊 石炭とバイオマスが影を落とす日本の未来』(Mighty Earth、2019年12月10日)
http://www.mightyearth.org/sumitomojp

英文プレスリリースならびに報告書はこちらからご覧になれます。
New Investigation: Sumitomo Corporation’s Dirty Energy Investments Highlight Japan’s Failure to Act on Climate
http://www.mightyearth.org/sumitomo

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