メーカー「気候変動に関連したコーズ・マーケティング」設計支援

背景

プロダクトマーケティングと社会課題の啓発を組み合わせる

気候変動の問題に貢献する自社プロダクトを通じて、より多くの人に社会課題の存在を伝え、対策を進めていただきたい。また購入いただいたお客様からの売上の一部を、社会課題の解決に役立てていきたい。

マーケティングに社会課題の観点を組み込み、売上の一部を寄付に回すコーズ・プロモーション、コーズ・マーケティングを企画するにあたり、どのような設計にすれば誤解を招かないか、正しく伝えることができるか、より大きな効果をもたらすことができるかといった観点からアドバイスをもらえたら、とご相談いただきました。

アプローチ

社会課題の全体像を理解し、自社製品との関係を体系的に整理する

まず取り組んだのは、社会課題の全体像の整理です。社会課題の原因と影響、因果関係を構造化することで全体像をつかんだ上で、今回扱うプロダクトがどの部分に貢献しているのかを確認しました。そうすることで、社会課題の啓発を行う際に伝えるべきポイントが明確化され、またプロダクトの訴求点もクリアになります。

売上の寄付先については、今回の展開地域である日本国内における社会課題の状況を改めて確認し、どの部分を支援できると効果があり、納得感もあるかという観点から検討を行いました。

成果

トライアルから、実行フェーズへ

全体の企画が固まったら、トライアル、そして実行フェーズへと進みます。

私たちがご支援した範囲は企画設計までですが、実行にあたっては、裏側の運営部分の負担が大きくなりすぎないように設計する、展開前に社内関連部門の理解を得る、といった点も大切なポイントです。そうした観点を検証しながら、プロジェクトが実行フェーズに進み、より多くの人が社会課題に対する認識を高め、取り組みが広がっていくことを願っています。

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