Belonging 仲間がいる安心感を力に

2022 / 6 / 1 | 執筆者:山本 香 Kaori Yamamoto

職場におけるダイバーシティ&インクルージョンの取り組みが進むにつれ、また東京オリンピック・パラリンピックで注目を集めたテーマの一つだったこともあり、日本国内でもこれらのカタカナ語が広く認知されるようになりました。
今回は、多様性の持つ可能性を発揮するための環境づくりとも言えるインクルージョンに改めて焦点を当て、考えてみたいと思います。

キーワードはbelonging

グローバル製薬大手ノバルティスは、インクルージョンの取り組みの一環として、バックグラウンドや関心、経験などを共有する従業員同士が自主的につながるネットワークEmployee Resource Groups(ERG)を推進しています。現在までに、働く親たちのネットワーク、障害のある人たちのネットワークなど、実に80を超えるERGが活動しています。
同社のウェブサイトに紹介されている参加者の声からは、ERGというコミュニティに属している安心感に支えられ、会社のために、また広く他者のために活動していくという自信を感じ取ることができます。

この感覚を的確に言い表す英語表現が、同サイトにも使われているbelongingです。
belonging: a feeling of being happy or comfortable as part of a particular group and having a good relationship with the other members of the group because they welcome you and accept you
(試訳:特定のグループに属し、そこで他のメンバーから歓迎し、受け入れられることで良好な関係を築いており、幸せで居心地がいいと感じること)

Cambridge Dictionaryより引用]

ダイバーシティだけでなく、インクルージョンも

ノバルティスは、インクルージョンを次のように分かりやすく解釈しています。

We want to make sure everyone feels heard, respected and valued as a member of our global community.
(試訳:私たちは、すべての人がグローバル社会の一員として、意見に耳を傾けてもらえ、尊重され、大事にされていると感じられるようにしたいと考えています)

多様性を最大限活かすには、一人ひとりがありのままの自分を受け入れてもらえる安心感を自信につなげられること、そして持てる力を思う存分発揮しようと前向きに思えることが前提として必要です。だからこそ、ダイバーシティとインクルージョンはセットで実現しなければなりません。
職場や社会で少しずつ多様性が認められるようになってきた今、インクルージョンの必要性がますます高まっていると感じます。

Photo by Tim Mossholder via Unsplash

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