DEI D&Iの一歩先へ

2021 / 7 / 2 | 執筆者:立山 美南海 Minami Tateyama

D&Iとは、Diversity & Inclusion(多様性とインクルージョン)の略。最近、これにEquity(公平)を加えたDEI(diversity, equity, and inclusion)という考え方が欧米を中心に広まっています。
(※DE&Iと表記されることもあります。)

例えば、金融市場データを提供するRefinitivとFortune紙の共同イニシアティブMeasure UpのD&Iランキングで上位にランクインしたヘルスケア企業のCenteneは、自社のウェブサイトで”DEI is in our DNA(DEIは当社のDNAに組み込まれている)”と述べ、「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion(インクルージョン)」の三つの要素に積極的に取り組んでいます。

各用語の定義を見てみます。こちらのページでは、次のように説明されています。

Diversity is the presence of differences within a given setting
(試訳:Diversityとは、一定の環境において違いが存在すること)

Equity is the process of ensuring that processes and programs are impartial, fair and provide equal possible outcomes for every individual
(試訳:Equityとは、各種プロセスや制度を公平かつ公正なものとし、すべての人々が同様の結果を得られるようにするプロセス)

Inclusion is the practice of ensuring that people feel a sense of belonging in the workplace
(試訳:Inclusionとは、人々が職場に自分の居場所を感じられるようにするための取り組み)

Equityに似た言葉にEqualityがあります。Equalityはすべての人を一律に等しく扱うことです。一方Equityは、不利な立場に置かれた人々を優先的に扱い、すべての人々が同じ機会を得られるようにすることです。こうした違いから、Equityは実質的平等、Equalityは形式的平等と言われることもあります。

上記をもとに考えると、多様な人々が「ここには自分の居場所がある(=Inclusion)」と感じるための土台を作るものがEquityと言えそうです。つまり、いくら多様な人々が同じ場に集まっていても、Equityの取り組みが推進されていなければ、その人々はInclusionを感じない可能性があります。

格差は、歴史や社会の仕組みが作り出した構造的な問題であるため、表面的な取り組みでは解決されません。世界、国、企業などの規模に関係なく、D&IにEquityを加えたDEIの考え方は、今後ますます重要になりそうです。

Photo by Christina @ wocintechchat.com on Unsplash

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