Topup プラごみ削減の選択肢

2021 / 3 / 24 | 執筆者:Yukiko Mizuno

先日、ある記事で “Topup Truck”(トップアップ・トラック)という言葉が目に留まりました。Top-up(動詞はTop upは、「補充、つぎ足し」という意味の言葉で、主にイギリス英語圏で使われます。ガソリンを満タンにしたいときや、プリペイド式のカードに現金をチャージするときなどにも使います。

A top-up is another serving of a drink in the same glass that you have just used.
If you top something up, you make it full again when part of it has been used.
(COBUILD English Dictionary)

記事に出てきた「トップアップ・トラック」は、ロンドンの街を走る中古の牛乳配達車です。でも補充するのは、牛乳ではなく、レンズ豆やパスタ、オリーブオイル、シャンプーや洗剤など。このトラックは、食品や日用品を積んだ「量り売りの移動販売車」なのです。インターネットで予約をすると、トップアップ・トラックが近所までやってきます。お客さんは持参した容器に商品を必要な量だけ入れて購入する、というしくみです。

Zero Waste Europeの報告書によれば、EUでは、パッケージ・フリーの量り売りの市場がこの5~10年で大きく成長し、市場規模は2030年には12億ユーロ(約15億ドル)に達すると予想されています。イギリスでは、初期投資が比較的少なくてすむトップアップ・トラックのような移動販売のお店が増えています。

さて、日本ではどうでしょうか。かつては商店街の八百屋さんやお肉屋さんで量り売りが普通に行われていましたが、今はあまり見かけません。でも近年、容器包装ごみが出ない、必要な量だけを購入できるという点が見直され、少しずつ量り売りのお店が増えています。また最近では、2020年8月に、ローソンが数店舗で試験的に洗剤の量り売りを始めました。今年2月には、ユニリーバが、移動販売車でシャンプーなどを量り売りする「リフィルステーション」の実証実験を長野県佐久市で始めています。実証実験は、ほかにも数カ所で行われる予定です(リンク先のページ一番下の記事をご覧ください)。

消費者が今までとは違うことを試そうと思うとき、選択肢が多いほど行動を起こす際のハードルが下がります。古くて新しい「量り売り」というスタイルが、小さな個人商店から大手コンビニやメーカーまで、さまざまな規模で広がっていくことを期待します。

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