読みやすいレポートにするには「そぎ落とす」

2020 / 5 / 25 | 執筆者:EcoNetworks Editor

レポート作成の季節がやってきます。日英翻訳をしていると、一般的にどうしても日本語原文より英文が長くなりがちです。

特に注意したいのが見出しです。見出しに盛り込みたいことがたくさんある!とは思いますが、あまり長くなると読みづらい上に、焦点がぼやけてしまうこともあり、逆効果です。

「パーム油の持続可能な調達を通じた環境問題への取組み」はそのまま訳すと

Addressing environmental issues through sustainable palm oil sourcing

となりますが、環境のページであれば「環境問題への取組み」は自明なので、

Sustainable palm oil sourcing

でよさそうです。

あるいは、大見出しで「責任ある調達(Responsible sourcing)」とし、直下に小見出しで「パーム油の取り組み(Palm oil)」で十分かもしれません。

また、文字を小さくして情報を詰め込んでいる場合がありますが、拡大しないと見えないようなサイズの文字は、情報のアクセシビリティが低く読者への配慮に欠け、しっかり読んでもらえない可能性も高くなります。

当社の翻訳・コンテンツチームでは、情報過多ではないか、冗長になっていないか、もっとコンパクトに表現できないか、そんな意識を常に持って作業しています。

ページの余白も意識したいところです。下記はネスレのレポートですが、余白が多めで読みやすいと感じます。8ページ以降、左側の大見出しの下に、進捗(In progress/Achieved)が●の数で表現してあり、一目でわかるようになっているのもいいですね。
https://www.nestle.com/sites/default/files/2020-03/creating-shared-value-report-2019-en.pdf

数十から百ページを超えることも多いレポート。内容の大切さもさることながら、読み手の負担も意識した「読みたくなる」レポートに仕上がるようご支援したいと思います。

(翻訳者、翻訳コーディネーター/ Yasuko Sato)

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