言葉遊び 英語での効果と翻訳

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Photo by derrickcollins

先日新聞で、アンジェラ・ダックワースの世界的ベストセラー
『GRIT: The Power of Passion and Perseverance』の
一面広告を見かけました。
邦訳の題名『やり抜く力』も見事な訳ですが、
オリジナルの副題がいわゆる語呂合せになっています。

Power(力)、Passion(情熱、熱意)、Perseverance(忍耐)と
Pで始まる3つの単語(3Ps)で構成され、
Grit =「へこたれない根性、勇気、度胸、肝っ玉*」を
きちんと説明できています。

環境分野の翻訳でも、そのような機会があります。
例えば「発電、電力消費、給電」。通常は、

generate, use, and supply power

などのように訳出するのですが、

create, consume, and connect power

と、Cで始まる3つの単語(3Cs)を使って表現することができます。

一方で日本語で語呂合せが多く使われるのが、商品名やキャンペーンの名称。
残念ながら、翻訳してしまうと原語(日本語)の面白みが
なくなってしまう場合がほとんどです。

そのような場合は、商品などの本質的な特徴を表す言葉を使って訳出し、
お客さまのご要望があり、レイアウトのスペースが許せば、
日本語の発音とその説明を添えるようにしています。

使う言葉が変われば、遊びを取り入れるところも変えていく。
英語の言葉遊び3Ps、3Csは、見出しやリード文などで取り入れると、
ネイティブの読者に効果的です。

お客様とご相談しながらになりますが、
2017年も「伝わる」「響く」表現を目指します。

*: リーダーズ英和辞典第2版より引用

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