「めざす姿」を形容詞+名詞でシンプルに

2016 / 7 / 3 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

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今年も、CSR ・サステナビリティ関連のレポート翻訳シーズン到来です。
年に1度の活動報告をご支援する機会をいただき、感謝しつつ
チーム一同、力を合わせて、まい進中です。

そんな中、ドイツ保険会社アリアンツの
「サスティナビリティレポート2015」発行のニュースが届きました。
このレポートは、短い表現で重要なメッセージを力強く伝える良いお手本と
以前から注目しています。
ページ数を昨年の118ページから84ページにし、構成も6章から4章となり
ぐっとコンパクトになった印象を受けます。

今年は Allianz in the world のセクションで世界の変化を読み解き、
その変化に対応する同社の取り組みを特集として紹介し、
Inside Allianz のセクションで、同社が見直しを行った重点領域や、
そこでのアプローチを分析し、2015年の取り組みのハイライトを紹介しています。

特に、後者のセクションの小見出しがシンプルでわかりやすいので
ご紹介いたします。昨年に引き続き採用されていたものです。
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Our role として、以下の5つの役割をあげています(日本語は弊社仮訳)。

  • Sustainable insurer =持続可能な保険企業
  • Responsible investor =責任ある投資企業
  • Trusted company =信頼される会社
  • Attractive employer =魅力的な雇用者
  • Committed corporate citizen=熱意ある企業市民

いずれも「形容詞+名詞」、つまり「どんな○○」と言う形です。○○の部分を見ていくと、
1つ目と2つ目の保険事業と投資事業は、同社の中核事業を表します。
3つ目は、business entity=事業を行う存在、4つ目は雇用者であること、
5つ目は社会の一員として、環境や社会に貢献する姿勢を表します。

そして、それぞれの前に置かれた形容詞で
「どんな」あり方を目指すのかを表現しています。

安定した事業経営を継続し、顧客に保険金を支払い続けられる。
経済市場に大きな影響を与える投資を責任をもって行う。
顧客から、社会から信頼される存在である。
社員に働く喜びを提供する雇用者である。
利益の一部を、より良い環境や社会づくりに役立てる熱意を維持する。

大事なことを伝えようとすると、どうしても言葉が多くなってしまいがちですが、
要はこういうこと、とたった2ワードで簡単明快に言い切ると、
読者は、その下に書かれた詳細により関心を持つのではないでしょうか。

当社の翻訳でも、このようなご提案を心がけています。

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