Translators in Sustainability
[Tea Break] 暗記と言葉遊び
Photo by Ralph Buckley
小学生の娘がかけ算の九九を唱えているのを聞いていて、ふと、子供の頃に暗記したいろいろな語呂合わせを思い出しました。√3、球の体積、富士山の高さ、などなど。
そうこうするうちに思い出したのが、惑星の順番の覚え方です。日本では、「すい・きん・ち・か・もく・どっ・てん・かい・めい」というのが、よく知られている覚え方でしょうか。もっとも、2006年に国際天文学連合が採択した惑星の定義によって、冥王星は「準惑星」となったため、今の子供たちは「すい・きん・ち・か・もく・どっ・てん・かい」と覚えるのかもしれません。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics1991.html
私は子供の頃の一時期を海外で過ごしたので、惑星の順番を英語で覚えました。その呪文(?)はこんな文章でした。
My very early melons just suited Uncle Norman perfectly.
当時は意味もよく分からず暗記しましたが、いずれにしても文の内容にはあまり意味はなく、大事なのは各単語の最初の文字です。
My Mercury(水星)
very Venus(金星)
early Earth(地球)
melons Mars(火星)
just Jupiter(木星)
suited Saturn(土星)
Uncle Uranus(天王星)
Norman Neptune(海王星)
perfectly Pluto(冥王星)
今回、インターネットで検索してみたら、この文章はヒットしませんでした。私の記憶違いかもしれませんし、先生のオリジナルだったのかもしれません。その代わりに、同じように単語の最初の文字を使った、さまざまな文章を見つけました。以下、その一例です。
My very easy method just speeds up naming planets.
http://www.childrensuniversity.manchester.ac.uk/interactives/science/earthandbeyond/planets/
My very excellent mother just served us nacho pies.
http://www.lpi.usra.edu/education/explore/solar_system/activities/planetSizes.shtml
My very energetic mother just served us nine pizzas.
http://www.jhu.edu/news/home06/aug06/pluto.html
ちなみに私がメロンの呪文を習ったのはニュージーランド。上に紹介した文章はイギリスとアメリカのサイトから引用したものです。文章に違いはあっても、「単語の最初の文字を使って覚えやすい文章を作る」という方法は同じ。アルファベットを使う英語では、こうすると覚えやすいのでしょうね。水・金・地・火・木…と漢字を並べる日本式との違いが面白いなと思いました。
では、ほかの言語を使う国では、子供たちはどんな方法で暗記しているんだろう? 別の機会に調べてみたいと思います。