Translators in Sustainability 伝わるコミュニケーションへの道
articulate = 「明言する」
2014 / 7 / 5 | カテゴリ: 【対話】効果的なステークホルダー・コミュニケーション | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi
Photo by William Warby
現代の企業は、その事業活動が環境に与える影響を改善するため、 3~5年といった周期で目標を設定→達成に向けて実行→実績の確認→さらなる改善を行っています。そのPDCAサイクルの最初の部分の英訳で、はっとする表現に出合いました。
「XX環境宣言を具現化する」をあなたならどう英訳するでしょうか。
put into practice the XX Environmental Statement
これでも、決して間違いではありません。しかし、レポートの冒頭でその企業の目指す方向性や確固たる意志を述べる部分で、例えば次のように書かれていたら、どうでしょうか。
put into practice the principles articulated in the XX Environmental Statement
この英文を逆に日本語へ翻訳すると「XX環境宣言に明言された方針を具現化する」でしょうか。「有言実行」という言葉が頭に浮かびます。
articulate(動詞)は「はっきりと発音する to speak clearly 」 「(考えなどを)明瞭に/効果的に表現する to make clear or effective」。この動詞が入ると英文に動きとエネルギーが生まれるように感じます。何十ページもある報告書を読み込んでもらうためには、このようなちょっとした、でも効果的な英訳が必要ですね。