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2014 / 4 / 30 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

seagull弊社での翻訳は、納期とボリュームによって1人から6人の翻訳者でチームを組んで行います。最近納期とボリュームのバランスが2人で編成するチームにちょうど良い案件をご依頼いただいたので、1つの文章を半分ずつに分けてお二人に翻訳を依頼し、その次の1週間でお互いの翻訳をチェック、という進め方をとりました。

このお二人、仮にカモメさんとネコさんと呼びますが(ご自分を動物に例えていただいたら、それぞれこのような回答でした)、面識はあったものの、同じ案件で翻訳者として一緒に参加いただくのは初めてでした。お二人を存じ上げている私は、きっとうまくいくはず♪とワクワクしながらお二人のメールのやりとりを拝見していました。

用語集をGoogleドキュメントで提供したところ、ご自分の担当部分で重要と思われる用語をどんどん追加し、どのような訳語が良いか意見交換しながら、確定して進めてくださいました。通常は、翻訳コーディネーターの方で確定していくのですが、2人の間であらかじめすり合わせが行われると、前半と後半で訳語にブレがなく、用語の統一もれもなく、結果的にお互いにとっても効率の良い翻訳作業となりました。もちろん、最終仕上げも大変効率良く進められたのは言うまでもありません。いつも完成度の高い翻訳を提出くださるお二人を見込んでのチーム編成でしたが、想像以上のチームワークが目の前で展開されました。

cat後で伺ったところ、子育てのことなど仕事以外についても話が弾み、楽しい3週間だったようです。カモメさんもネコさんも、小さなお子さんのママで、フリーランスになった時期も似通っているからでしょう。

フリーランスで翻訳を仕事とすると、時に「今日は仕事中、誰ともしゃべらなかった」なんてしょっちゅうで、知らず知らずのうちにストレスがたまる、と自分の経験から知っているので、お二人から感想を聞いてうれしく思いました。品質の高い翻訳が効率よく仕上がり、おまけにチームメンバーにとっても楽しいプロジェクト、このような機会をまた作っていきたいと考えます。

Photo by gaku0318

 

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