スマートシティに関する国際規格 PAS180とPAS181

2014 / 4 / 14 | カテゴリー: | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

green-living-153435_640 低炭素社会への移行に向けて、エネルギーの需要と供給やコミュニティーづくりは、ますます重要な課題となっています。長い歴史を持つ規格協会であるBSI(英国規格協会)は2月末、スマートシティに関する国際規格PAS 180(スマートシティ – 用語規定)とPAS 181(スマートシティ・フレームワーク – スマートシティとスマートコミュニティ戦略立案のガイド)を発行しました。
参照:BSIジャパン(株)プレスリリース

スマートシティーやスマートコミュニティの構築には、電機、自動車、機械、IT、建設、素材、金融などあらゆる産業が関わっており、この分野で世界に誇れる多様な技術を持つ日本にとって、その独自の技術やその価値、必要であればその文化的背景を国際社会にきちんと伝えるためには、どのような用語を用いるかが重要です。

これまでも、低炭素社会の構築のためのさまざまな取り組みや技術などの翻訳をご用命いただきましたが、このような用語集を参照しながら、より正確で伝わる翻訳を心がけたいと考えます。電気を使う場所により近いところで発電する、そして、電気の需要と供給のバランスを予測し、ムダや無理のない発電で作られた電気を使える社会に向けて、今後も、翻訳を通じて貢献できる機会をいかしてまいります。

経済産業省から発行されている「METI Journal 経済産業ジャーナル平成23年10・11月号」に、スマートコミュニティに関する様々な情報がわかりやすくまとめられていました。

PAS 180:2014
Smart cities. Vocabulary
PAS 181:2014
Smart city Framework. Guide to establishing strategies for smart cities and communities

このエントリーをはてなブックマークに追加