Translators in Sustainability
翻訳コーディネーターと落語
Photo: http://www.nhk.or.jp/drama/chiritotechin/
落語では「上下を切る」といって、噺家が、右を向いたり、左を向いたりして人物を演じ分けます。客席から向かって右側が上手(かみて)、左側が下手(しもて)で、調べたところによると、顔を下手に向ければ上位の人が話し、上手へ向ければ下位の人物が話している様子を表すそうです。
この話を聞きながら、噺家さんの様子を見ていて、翻訳コーディネーターという自分の仕事が重なりました。
翻訳チームの方を向いてお客さまの思いやご要望を伝え、お客さまの方を向いてチームの英訳に込めた意図や工夫をお伝えする。場合によっては、デザイナーさんにそれら全部を伝えて、正しく反映されているかを確認し、反対を向いて、お客さまや翻訳チームに結果を伝える。
伝書鳩、板挟み(笑)、いろいろな呼ばれ方をしますが、やっぱりこの仕事が楽しくて、続けています。それは、いろいろな人の思いが聞ける立場だからです。 みんなが良いものを作ろうと一生懸命で、それが形になるプロセスを最後まで見届けられる、とてもお得な役回りだと思うのです。
この仕事を続けていたら、いろんな人の気持ちがわかる人間になれる!?
「そんな大層なこと考えてへんと、仕事に戻らんと」
もう一人の自分がツッコミを入れました。では、いざ!
追伸: 翻訳コーディネーターの仕事にご興味がありましたら、こちらをご覧ください。
翻訳コーディネイターになるために
//www.econetworks.jp/knowledgeshelf/2010/09/24/coordinator/