たかがダッシュ、されどダッシュ

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Photo by Casey Bisson

翻訳をしていると「あれ、どうだったっけ? 」といつも悩んでしまうのがダッシュについてです。いろいろな呼び方があって、整理をすると、

―(全角のダッシュ、長いダッシュ)= em dash, or long dash
-(短いダッシュ)= en dash, or short dash
– (ハイフン)=hyphen
=の前が日本語、=の後が英語での呼び方です。

弊社では、以下のChicago Manual of Styleに基づいて翻訳を進めています。
◆The Chicago Manual of Style 16th Edition
pages 333-334 Em Dashes 用例に前後スペースなし

◆英語ライティングルールブック 第2版 デイヴィッド・セイン著
page 220 ダッシュ前後のスペース
「ダッシュの前後にはスペースを入れないのが普通。短いダッシュ<->を使う際にはスペースを入れるケースもあるが、入れない方が正式である。長いダッシュ<―>の場合は、前後のスペースを空けてはいけない。

正):A new and more intelligent between humanity and the Earth’s life support systems is urgently needed in 2010―the UN’s International Year of Biodiversity.
誤):A new and more intelligent between humanity and the Earth’s life support systems is urgently needed in 2010 ― the UN’s International Year of Biodiversity.

しかしすべての英語が、このルールに従っているというわけではなく、例えばNew York TimesのWebページでは、ダッシュの前後にスペースを入れています。フォントやデザインの観点からそのようにしているのかもしれません。

現在、大きなボリュームの翻訳の校正の真っ最中です。全体を通して統一されているように、何度も繰り返し見直しをしています! がんばるぞー!!

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