地球温暖化 vs. 気候変動

2013 / 6 / 11 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

Global Warming? - 042620116012
Photo by Roland Tanglao

以前のブログで、最近の環境関連の文書では、地球温暖化よりも気候変動が多用される傾向にあるとお伝えしました。

この「地球温暖化 vs. 気候変動」について、英訳者の方からとても興味深いSkeptical Scienceの記事をご連絡いただきました。
Global warming vs climate change
記事の冒頭に、地球温暖化と気候変動の定義がきちんと書かれています。

(以下記事から抜粋)
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Both of the terms in question are used frequently in the scientific literature, because they refer to two different physical phenomena. As the name suggests, ‘global warming’ refers to the long-term trend of a rising average global temperature, which you can see here:

(グラフ)

‘Climate change’, again as the name suggests, refers to the changes in the global climate which result from the increasing average global temperature. For example, changes in precipitation patterns, increased prevalence of droughts, heat waves, and other extreme weather, etc. These projections of future global precipitation changes from the 2007 IPCC report are an example of climate change:

(図)

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(抜粋はここまで)

(仮訳)—-
問題の用語はどちらも科学関連の文書の中で頻繁に使われています。なぜならば2つの異なる自然現象について述べているからです。その名が示す通り、「地球温暖化」は地球全体の平均気温の上昇と言う長期的傾向について述ています。それは下のグラフでご覧いただけます:

(グラフ)

「気候変動」は、やはりこれも名前が示す通り、地球全体の平均気温が上昇した結果発生する、世界の気候における変動について述べています。例えば、降水パターンの変化、ますます蔓延する干ばつ、熱波、そしてその他の異常気象などです。 2007年のIPCC報告から抜粋した、将来の世界の降水量変化の予測図は気候変動の1つの例です:

(図)
———-
つまり、「地球温暖化」という現象から「気候変動」が発生するわけです。
どちらも違う現象でありながら、あまりに関係性が強いので、同じものとして使われることが多くなっているようです。連絡をくれた英訳者さんも、翻訳をする際にこの違いに気をつけたいね、と話していました。
きちんと訳し分けることが、私たちの仕事だと感じています。

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