~と考えられる 隠れた主語を意識する

事例報告や論文で、背景や事実関係、考察や検証があって、結論を述べるときによく使われる「~と考えられる」という表現。あなたならどう訳しますか?

It is thought that…
It is considered that…

と訳してあるものがありますが、英語からは「一般的に」考えられている、というニュアンスで受け取られるかもしれません。(もちろん、前後のつながりによっては問題ない場合もあります。)

それまで述べてきたことを根拠に「筆者が」考えている、結論するので、先日の案件では

It is assumed tat…

としました。

We assume that…

としなかったのは、「(他の人はどう考えるか知らないけど)自分たちはこう考える」といった主張に使われることもあるので、避けました。

日本語は主語のない表現が多いですが、英訳では「だれがそうするのか」、と主語を意識し、より自然な英文となるように心がけています。

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