Translators in Sustainability 伝わるコミュニケーションへの道
the only game in town=「唯一のもの」
By Ross Elliott
どれだけ長く英語に関わってきていても、毎日のように、新しい単語やフレーズに出会います。先日も、政治経済ものの英日翻訳の原稿に、突然「the only game in town」というフレーズが。「?」です。
英英辞書を調べたところ、
–the best, the most important, or the only thing worth considering.
http://oxforddictionaries.com/definition/game?region=us
–The only one of its kind available
http://www.thefreedictionary.com/the+only+game+in+town
–The only choice, which one must accept for want of a better one.
http://dictionary.reference.com/browse/only+game+in+town,+the
日本語では、
1. 《the ~》〔不本意ではあるが〕選択の余地がないこと、仕方のないこと
・It was the only game in town since most clubs had been closed down. : ほとんどのクラブが閉まっていたので、仕方なくそこへ行った。
2. 最上のもの、最重要なもの、考慮に値する唯一のもの
・It was not the only game in town to ….:~するのが、唯一の策というわけではなかった。
という、使い方のようです。文脈にもあう1番を選んで、無事完了。こういう簡単な単語でできたフレーズをうまく固い内容に入れて、コラムニストはご満悦でしょうが、翻訳者はドキドキです。
ネイティブ翻訳者に聞いたところ、これはカジュアルな場面で使うイディオムで、古い西部劇で、旅から旅のギャンブラーがふらっと酒場に立ち寄り、時間つぶしや金稼ぎのためにポーカーゲームをする風景が浮かぶよ、とのことでした。なるほど、と納得。
ことばを仕事にすることは終わりのない勉強。ため息も出ますが、見方を変えれば、常に新鮮な気持で英語に向き合えるのですから、感謝ですね。「しゃきっとしなさいよ」と、背中をポンとたたかれました。
