マルチフィルム?

2012 / 4 / 27 | カテゴリー: | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

先日、農業技術に関する記事で、「マルチフィルム」ということばに出会いました。農業用マルチフィルムとは、調べたところ、ウネの上に雑草の防除や保温・保水、虫除けに使われているシートとのことです。畑にはられている黒いフィルム、ご覧になったことがありませんか? あれです。

マルチときくと、つい「multi 」を思い浮かべてしまうのですが、家庭菜園をされている翻訳者の方から、それは、mulching film のことですよ、と教えていただきました。調べてみると、mulch(根おおいをする)、mulching(土面被覆)とあり、なるほどー、と納得した次第です。と同時に、カタカナの専門用語は要注意!と再認識しました。

最近注目されているのが、生分解性マルチフィルム。
農業用マルチフィルムはこれまで、塩化ビニルやポリエチレンなどの化石資源を原料とし、リサイクルが困難で焼却が禁止され、廃棄が問題となっていて、回収が義務付けられています。また、敷く時や、作物の収穫が終わった後回収する時に労力と手間がかかり、農業従事者の方への大きな負担となっているそうです。

私たちのパートナーNGOであるジャパン・フォー・サステナビリティには、さらにこの生分解性プラスチック(生プラって言うんですね)を速やかに分解する技術に関する情報があります。合わせてご覧くださいね。

農業環境技術研究所 生プラ分解酵素の大量生産に成功
http://www.japanfs.org/ja/pages/031820.html
© Japan for Sustainability

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