助動詞―推量・可能性の度合いを表現する

2011 / 12 / 5 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

ネイティブが作成したあるいは翻訳した英文を読んでいると、なるほどなぁと感心することに、助動詞の使い分けがあります。例えば気候変動について、研究者が今後の予測を述べる場合、企業のトップが自社の中長期計画についてCSR報告書などで述べる場合、英文でさまざまな助動詞を使い分けています。

大きく分けて、will, may, can とそれより可能性の低いことを表す、それぞれの助動詞の過去形would, might, couldとなりますが、日本語にした場合どうなるかを考えると、より理解が深まると思います。

弊社が担当した国連の報告書では、以下のような規定となっていました。

will ~        ~である、なる (語尾は現在形で、時間を指定することで未来を表示する)

may ~    ~だろう (推量・可能性)

can be ~    ~可能性がある

could ~    ~可能性があるだろう

would ~    ~だろう (推量・可能性)

might ~    ~かもしれない

その他の表現として、be expected to ~(~と推測される、と見込まれる、と期待される)/be estimated to ~(~と推定される)/be projected to ~(~と予測される)なども、使われています。

一般の文法書では、willは「~だろう(推量)」「~する予定である/するつもりだ(意志未来)」と説明していますが、言い切りのスタイルにして時間を指定する、というのが、報告書での特長と言えます。

翻訳する際に、上の使い分けをぜひ参考にしてみてください。

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