Clearing-House Mechanism クリアリングハウス・メカニズム

2011 / 4 / 12 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi

環境省生物多様性センターは、2004年7月から
日本の「生物多様性情報クリアリングハウスメカニズム(CHM-JP)」
の本格運用を開始しています。

この情報システムは、生物多様性条約において
各締約国がそれぞれ整備することが求められているもので、
さまざまな機関や研究者(個人)が保有する生物多様性に関わる情報を、
横断的に検索・把握することを可能にし、
情報の相互交換・流通を促進することを目的としています。

インターネットに接続している全てのコンピュータから、
生物多様性に関するメタデータの登録ができるようになり、
同時に登録済みの全情報の検索・閲覧もできます。

多くの知見や研究結果が公開され、共有されれば、
それだけ新しい方策や協働の可能性も広がりますね。

CHMについて、
Global Biodiversity Outlook 3(地球規模生物多様性概況第3版)では、
以下のように記載されています。

Knowledge – for good decisions to be made, the best available information about the biodiversity of a country or region must be accessible to the right people at the right time. The Clearing-House Mechanism, a system of compiling, co-ordinating and providing access to relevant and up-to-date knowledge, is a key tool provided by the CBD framework.

(弊社訳)
すぐれた決定を下すには、その国や地域の生物多様性に関して入手できる最善の情報が、適切な人々に、適切なタイミングで与えられなければならない。関連する最新の知識を蓄積、調整し、提供するシステムであるクリアリングハウス・メカニズムは、生物多様性条約の枠組みによってもたらされた重要なツールである。

このシステムは世界初とのことですが、
今後あらゆる分野でのクリアリングハウス・メカニズムが構築されることを期待します。

生物多様性情報クリアリングハウスメカニズム(CHM-JP)
http://www.chm.biodic.go.jp/

環境省 プレスリリース
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=5151

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