Translators in Sustainability 伝わるコミュニケーションへの道
Rice-fish agriculture=「稲魚農業」
2011 / 2 / 8 | カテゴリー: 【環境】翻訳者が考える環境課題 | 執筆者:二口 芳彗子 Kazuko Futakuchi
Image photo by www.seefarseeeast.com
国連生物多様性事務局のGlobal Biodiversity Outlook 3や、
FAOの資料Globally Important Agricultural Heritage Systems (GIAHS)に
中国で行われている「稲魚農業」が紹介されています。
稲魚農業は、少なくとも2千年前の漢時代から行われています。
このシステムでは、水田で飼われている魚が肥料を供給し、
土壌を柔らかくし、幼虫や雑草を食べる一方で、
稲は魚のために日陰をつくり、餌を供給します。
このシステムで育てられた魚と米は高品質であり、
栄養価の高さや人件費の低さ、化学肥料や除草剤、殺虫剤の必要性の低減に
よって、農家に直接的な利益をもたらしています。
世界には、古くから伝わる持続可能な農業のシステムがまだまだありそうですね。
関連URL:
Global Biodiversity Outlook 3
FAO: Globally Important Agricultural Heritage Systems (GIAHS)