サプライチェーンCO2排出量削減をめざす消費者向けキャンペーン

2020 / 2 / 28 | 執筆者:近藤 圭子 Keiko Kondo
ティーカップ
TeeFarmによるPixabayからの画像

 

Scope1 自社の排出
Scope2 エネルギー起源の間接排出
Scope3 その他の間接排出

これらScope1~3を算出し、サプライチェーン全体のCO2排出量を把握した企業が、消費者向けのキャンペーンを行っています。

英国のハーブティーメーカーPukka Herbsは、2017年に初めてScope3を算出。2030年までのCO2削減目標を設定し、SBT認定を取得しました。同社はサプライチェーン全体を示すフレーズ”Crop to Cup”を設け、CO2排出の割合を以下のように整理しています。
https://www.pukkaherbs.com/our-mission/from-crop-to-cup-our-carbon-footprint/

 


25% ハーブやパッケージの生産過程
10% 輸送(上流)
3%   自社オフィスや倉庫
2%   輸送(下流)
49% お茶を入れるときの湯沸かし
11% 廃棄

圧倒的に多いのが「湯沸かし」( 「販売した製品の使用時」)です。1年に飲まれる同社製品は世界で約500億杯。このCO2排出を減らそうと、消費者に呼びかけているのです。

呼びかけは3つです。

  1. 沸かしすぎないこと
    ――必要な量の2倍(平均)のお湯を沸かしているため、飲む分だけ沸かす
  2. グリーン電力に切り替える
  3. 電気ポットを効率のよいものに変える
賛同する人は署名サイトで自身の行動を宣言します。

個人的には、まとめて沸かして保温性の高いポットに入れておくのが良いのではないか?という疑問を持ちましたが、

・定量的に測定したデータを基にしている
・商品の性能改善によるCO2 削減は難しいケース
・消費者の行動を変える啓発キャンペーン

として興味深く思いました。

1.5℃目標を達成するためには、日本人は自身の生活におけるカーボンフットプリントを2030年までに67%、2050年までに91%削減する必要があるそうです。自身の行動をどこを変えればよいか。企業による啓発で気づかされることがあるように思います。

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