おもちゃの世界はジェンダーフリー

2016 / 6 / 3 | カテゴリー: | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Faceoff
photo by Leon Terra

車。ロボット。戦隊ヒーロー。
ぬいぐるみ。着せ替え人形。おままごとセット。

2つの違いはなんでしょう?

上は男の子向けのおもちゃ。
下は女の子向けのおもちゃ。

正解です。

・・・日本では。

それではこちらのバービー人形のCMをご覧下さい。

ファッションブランドの「モスキーノ」とコラボした
限定版ですが、気付きましたか?

そう、バービー人形のCMに男の子が登場しているのです。
2015年11月に公開され、初めて男の子が登場したとして話題になりました。

近年欧米では、おもちゃの世界で
ジェンダーフリーの動きが進んでいます。

「男の子向け」「女の子向け」とメーカー側に決められるものではなく、
どのおもちゃを選ぶかは子どもたちが自らが決めるもの。
性別は関係なく、おもちゃはおもちゃ。

米トイザラスは昨年11月、
ウェブサイト上から性別による分類をなくすと発表しました。

すでに2013年から店舗での区分を廃止していましたが、
英国の民間キャンペーン「Let Toys Be Toys」からの問題提起を受け、
ウェブサイト上でも同様の措置をとることになりました。

男の子は戦隊物やヒーロー物が好き。
女の子は色はピンクで人形遊びが好き。

というのは大人が決めたこと。それがよくわかるのがこちらの映像です。

実際に子どもたちの前におもちゃを置くと、
性別に関係なく、それぞれ自分が好きなおもちゃで遊び始めます。

この調査結果を踏まえ、動画を制作したスーパーは
クリスマスのカタログをジェンダーフリーの観点から作成し、
好評だったそうです。

表現に関する基準はどんどん変化しています。
今度のENW Cafeでは人種、性別、文化などの観点から
問題になった表現を取り上げ、多様性リテラシーを高める勉強会を行いますので、
ご都合のつく方は是非。
【6/11(土)】ENW cafe vol.4「多様性リテラシーを高める〜世界に通用する表現/しない表現勉強会〜」

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