Sustainability Frontline サステナビリティをカタチに
アップルもIKEAもH&Mも 再エネ100%が当たり前の世界へ
photo by epSos .de
「ビジネスで使用する電力のすべてを再生可能エネルギーでまかなっています」
もう10年もすると、こう宣言する企業が
多くみられるようになるのではないでしょうか。
RE100%という動きがあります。
使用電力を100%再生可能エネルギーに転換することを目指す
企業によるイニシアチブで、2014年に立ち上がりました。
RE100%
http://there100.org/
初期の参加企業は、IKEAやH&Mなどのスウェーデン企業、
英国の通信大手BT、スイスの再保険会社SwissRE、
ネスレやフィリップスなど12社。
今年9月には新たにスターバックスやウォルマート、
P&Gやジョンソン・エンド・ジョンソン、ゴールドマン・サックス、
ナイキなどが参加を表明し、現在は40社にまで拡大しています。
参加企業は使用電力を100%再エネにすることを年限付き目標とともに宣言します。
達成年度は2020年、2025年、2050年と参加企業によってまちまちですが、
すでに達成している企業もあります。
再エネ100%という壮大な目標。
のようにみえますが、各方面を見渡してみると、すでに様々な動きが出てきています。
なかでも進んでいる業界の一つが、IT業界です。
膨大な電力を消費するデータセンターをグリーンにしようと
呼びかけるグリーンピースのキャンペーンなどもあり、
GoogleやFacebookなどが続々と反応。
再エネへのシフトを宣言しました。
グリーンピースのCool IT キャンペーンについて
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/energy/cool_it/
(個人的にはFacebookに働きかけたこの動画が似ていて好きです)
ものづくり企業でも同様の動きは出てきています。
Hondaはブラジルで立ち上げた生産工場をすべて
再エネでまかなうべく、風力発電所を立ち上げました。
先日発表されたトヨタの長期環境目標でも、
生産工程での消費エネルギーを100%再エネと水素にするとしています。
米国のオフィス家具メーカーのスチールケースはグローバル電力消費相当量の
再エネをすでに購入し、さらにはサプライヤーにも働きかけを推進。
取り組んだサプライヤーには購入時のディスカウント率で
恩恵が受けられるようになっています。
こうしてみていくと、すでに100%再エネへのシフトは
当たり前の動きのようにも思えてきます。
最後に、アップルの取り組みをご紹介します。
アップルは米国での事業はすでに100%を達成しており、
全世界での数値も87%にまであがっています。
最近では新たに中国での再エネ設備への投資を発表。
同社のウェブサイトを読んでいると、
なぜ自分は取り組まないんだろう、という気持ちになってきます。
「私たちは気候変動について、議論したいのではありません。阻止したいのです。」
http://www.apple.com/jp/environment/climate-change/
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