Sustainability Frontline サステナビリティをカタチに
社員がプレゼンター!TED@Uniliver
photo by TED Conference
「実はまだまだ自社の社員にも知られていないんです」
「外部もそうですが、まずは社員をもっと巻き込んでいきたいと思っています」
その分野ではよく知られているような取り組みでも、
まだまだ社内での認知が十分得られていないと感じている
CSR担当者の方は多いようです。
社員向けの盛り上げ施策として行われたものかはわかりませんが、
社内啓発にも有効かなと思われるUniliverの事例をみつけたのでご紹介します。
2014年9月、UniliverはTEDとのコラボレーションで、
社員がプレゼンターとして登壇するTED@Unileverを開催しました。
TED@Unilever: Making a difference every day
http://www.unilever.com/sustainable-living-2014/news-and-resources/Sustainability-events/ted-unilever/index.aspx
“Ideas Worth Spreading”をコンセプトに
価値あるアイデアを広めることを目指し、
様々な分野のヒトがプレゼンテーションを行うTED。
英語の勉強にもなると、日本でも広がりを見せています。
TED@Unileverには、7人のスピーカーが登場。
・エジプトで障がいを持つ従業員のスキルアッププログラムを立ち上げた社員
・若い女性の支援に取り組むDoveのプロジェクト推進者の英国の社員
・16ヵ国で展開するLifebuoy石けんによる手洗いプログラム責任者
など各種の活動に従事している社員のプレゼンの他、
外部からはスターン・レポートのスターン教授が参加。
また同社のCMCO(Chief Marketing and Communication Officer)も、
事業におけるサステナビリティの意味についてプレゼンを行っています。
最も見られているプレゼンテーションは、
2010年のハイチ地震に際して、同僚たちとNGOを立ち上げて
支援に取り組んでいるスペインのMeaghan Ramseyさんのもので、
再生回数は24万回を越えています。
TEDのような影響力のある場でのプレゼンテーションをみた
社員はきっとやる気が高まるでしょうし、
一般の人にも活動を知ってもらうよい機会になります。
また、よいプレゼンテーションを行うためには
メッセージがクリアで響くものになっている必要があるため、
準備・実践のプロセスを経ることで、
結果的に活動のメッセージ性を高める機会にもなっているのではないでしょか。
同社は他にもオンラインでのサステナビリティに関する
カンファレンスSustainable Living Labを2012年より開催しており、
社内外をつなぎ、巻き込む活動に積極的に取り組んでいます。