女性の地位向上に取り組むすべての男性へ 国連の「HeForShe」キャンペーン

2014 / 10 / 3 | カテゴリー: | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

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photo by UNWomen

9月20日、女性の地位向上に取り組む国連UN Womenの
新しいキャンペーン「HeForShe」のスタートにあたり、
グッドウィル・アンバサダーを務める女優のエマ・ワトソンさんが
ニューヨークの国連本部でスピーチを行いました。

このキャンペーンは、
女性の地位向上は女性だけの問題ではなく、
人々全体に関わる人権の問題として
男性も女性と一緒に取り組んで行こう、
と呼びかけるものです。

こちらにスピーチの動画がありますが、
すでに100万回以上再生されています。

男性が、男性として受け入れられるために強引にならざるを得ないようなことがなくなれば、女性もまた引け目を感じて言いなりになるようなこともなくなるでしょう。男性が主導権を握らなければならないという風潮がなくなれば、女性が抑えつけられることもなくなるのです。

男性も女性も、自由に感覚を研ぎ澄ませること、遠慮なく意志を強く持つことが必要でしょう。私たちがみな、二つの対立する理想像としてではなく、広がりを持って、性別というものを見取ってゆくべき時なのです。

実際の自分とは異なる像で互いを定め合うようなことをやめ、ありのままに自分自身を見つめ始めるようになれば、私たちはより自由に生きることができるのであり、それが「HeForShe」の目指すところとなります。この取り組みは、自由をめぐる運動なのです。

(一部抜粋、和訳全文はこちら

男性がどう変わっていけるか。

これはこのテーマに取り組むにあたって、
本質的に求められていることだと私は思います。

現在、1年間にわたって「女性活躍」をテーマに
国内各地の支店を回りながら従業員と対話を行う
ステークホルダー・ダイアログをご支援しています。

「なぜ今活躍?これまでは活躍してなかったと言われてるようにも聞こえる」

「社内で女性活躍をテーマにした会を開いても、
男性は結局関心がなく1人ぐらいしか集まらない」

「女性は家庭内労働でいっぱいでこれ以上仕事はムリと思い、
男性は仕事でいっぱいでこれ以上家事はムリと思っている。
どちらか片方の問題ではない。」

こうした声から見えてくること。

それは、女性にどのようにあってほしいかとともに、
そのために会社が(男性が)どう変わろうとしているのか、
というメッセージを伝えていくことではないでしょうか。

女性活躍のテーマに取り組むにあたってとても重要なことだと思います。

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