Nike、Adidas、Pumaの3大サッカー関連製品から有害化学物質、グリーンピース

2014 / 6 / 5 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa


photo by Matt Preston

いよいよ始まるW杯。

試合そのものも注目ですが、NGOの関心の目は
大会スポンサーや製品サプライヤーにも向けられます。

サプライチェーンにおける労働者の
人権に対する批判はその1つで、
Adidasは大会提供製品のサプライヤー情報を開示するなど、
透明性向上への動きが見られます。

Greenpeaceが注目するのは、製品の化学物質。

世界3大スポーツブランドであるNike、Adidas、Pumaの
サッカー関連製品から、有害化学物質が
検出されたことを発表しました。

美しいプレーは、きれいなウエアから――有害化学物質検出のスポーツブランドにレッドカード
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/w/blog/49274/

シューズ、シャツ、グローブ、公式試合球など33点を
アルゼンチン、中国、メキシコなど世界各地のショップで購入し、
独立検査機関に送付して検査を実施。

パーフルオロカーボン類(PFCs)、
ノニルフェノール・エトキシレート(NPEs)等、
最大で自社基準の14倍を上回る値が
検出されたそうです。
http://www.greenpeace.org/switzerland/Global/switzerland/publications/Greenpeace/2014/Chemie/detoxfootball_report_2014.pdf (2021年11月1日時点で無効)

グリーンピースはファッション・スポーツブランドに対して
有害化学物質の廃止を求める「デットクス・キャンペーン」を
2011年より実施しています。

2020年までの段階的廃止をNike、Adidas、Pumaの3社とも約束していますが、
遅れて参加したファースト・リテイリング(ユニクロ)の取組みに比べ、
段階的廃止計画などが進んでいないと
グリーンピースは指摘しています。

東京オリンピックが開催される2020年は、
化学物質の製造と使用による人の健康と
環境への悪影響の最小化を目指すSAICMの最終年でもあります。

日本の化学物質規制は、整備が不十分で欧米に比べ立ち遅れている状況です。
今後動きが加速していくことが期待されます。

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