Sustainability Frontline
イスラム圏で消えたキューピーの羽
photo by phozographer
中東だけでなく、
インドネシアやマレーシアなどに
広がるイスラム圏。
こうした地域に進出する企業は、
イスラム教の教えに抵触しないように
対策をしていくことが求められます。
代表的なものが、主に食品などを対象にした
「ハラル認証」の取得。
第三者機関から付与される
イスラム教の戒律で許されているものであることを示すマークで、
海外に進出する大手や中小企業だけでなく、
国内でも観光客を受け入れるホテルや留学生が多い大学などでも
取得する事例が増えています。
しかし配慮したいのは、それだけではありません。
少し前のニュースですが、キユーピーは
イスラム圏で販売するマークに限って、
キューピー人形の羽をなくすことを決めました。
イスラム国は「羽なし」=規律に配慮、シンボルマーク変更-キユーピー
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013051700771&g=eco
理由は、キューピー人形のマークが天使を想起させるため。
天使はイスラム教ではムスリム教徒が
信じなくてはいけない6信の1つであり、
預言者ムハンマドの言葉を伝える
非常に重要な存在。
元々は2010年から政府機関の許可を得て販売を始めていましたが、
天使に似たマークを描くこと自体が問題視される可能性があるとする
宗教チェック機関の指摘を踏まえて、
変更を決定したそうです。
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