子ども向け食品のカフェイン添加 エナジードリンク訴訟が鳴らす警鐘 

2013 / 10 / 22 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Energy Drink Unfortunately
photo by Guudmorning!

コーヒーやお茶など、カフェインが含まれる飲み物を
妊婦さんは摂取しないように-

日本をはじめ各国で妊娠中のカフェインの過剰摂取に対する
危険の認識と対策は進んでいますが、
(参考:各国のカフェイン摂取目安
米国では子どものカフェインの過剰摂取が問題になっています。

カフェインといってすぐに頭に浮かぶのは、
コーヒーやお茶などの、天然成分として含まれる飲料です。

しかし実際には、カフェインが持つ強心・興奮作用を期待して、
マシュマロ、ガム、コーラ、ポテトチップスなど、
人口的にカフェインを添加した食品・飲料が多く市場に出ています。

その中でも、特に問題となっているのが、
近年人気が高まっているエナジードリンクです。

エナジードリンクには多量のカフェインが含まれており、
それが摂取により得られる興奮につながるとされています。

米国では、2012年12月と今年7月に、
子どもがエナジードリンクの過剰摂取で死亡したとして、
「モンスターエナジー」の製造メーカーを
相手取った訴訟が起こされました。

14歳の少女は死亡直前の1時間で2本、
19歳の少年は3年間毎日2本を飲んでおり、
死因との関連性と、メーカーは
危険性の警告を怠ったとして争われています。

米国FDA(食品食品医薬局)は今年5月、
食品に過剰にカフェインが添加されている状況を憂慮し、
特に子どもや青少年に対するカフェインの安全性を調査する
との方針を発表しました。

FDA to Investigate Added Caffeine
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm350570.htm

エナジードリンクでも、特に危険視されているのが
アルコール飲料をエナジードリンクで割るお酒の飲み方です。

FDAは2010年に、メーカー4社に対して
カフェインを添加した麦芽アルコール飲料を
製造しないよう警告をしています。

またAmerican Medical Association(米国医師会)は、
子ども向けのエナジードリンクのマーケティングを
禁止するよう求める決議を6月に採択しました。

AMA supports ban on marketing energy drinks to kids
http://www.foxnews.com/health/2013/06/19/ama-supports-ban-on-marketing-energy-drinks-to-kids/

子ども向けのマーケティングについては、
長年問題視されてきたアルコールやたばこだけでなく、
ファストフードなどの子どもの肥満や健康への
影響が懸念される食品・飲料においても、
近年業界によるガイドラインの制定が進んできました。

一方で、エナジードリンクなどの食品や、
インターネットにおけるマーケティングなどの新しい問題も浮上してきており、
引き続き最新の動向を十分に理解しておきたい分野です。

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