Sustainability Frontline
Coca-Colaが途上国で展開する新型キオスク「EKOCENTER」に見る戦略
photo by Coca-Cola
安全な飲み水の確保は途上国において大きな課題です。
この度、Coca-Colaは2015年末までにEKOCENTERを通じて
5億リットルの安全な水を提供すると発表しました。
Coca-Cola Launches Global EKOCENTER Partnership to Deliver Safe Drinking Water and Basic Necessities to Rural Communities
http://www.coca-colacompany.com/press-center/press-releases/coca-cola-launches-global-ekocenter-partnership-to-deliver-safe-drinking-water-and-basic-necessities-to-rural-communities
EKOCENTERとは、同社が現在開発中の、
浄水設備を備えたキオスクです。
http://www.coca-colacompany.com/stories/ekocenter-how-it-works
農村地域に設置されたEKOCENTERは、
浄水設備を装備し、コミュニティに安全な飲み水を供給します。
さらには、地域のニーズにあわせ、
太陽光による電力供給や無線LANの提供、
ワクチンの冷蔵保存庫、健康教育や起業支援の
スペースなどとしても活用されます。
EKOCENTERの運営には、
地域の女性起業家を募集して新たな雇用機会を提供。
コカ・コーラが展開している女性の起業支援プログラム5by20
(2020年までに500万人の女性起業家を
同社のバリューチェーンを通じて育成するプログラム)の
ノウハウを生かしてサポートします。
このEKOCENTERを、2015年末までに
アジア・アフリカの20か国に約1500~2000台設置するとのこと。
現在は南アフリカで試験設置をしており、
新たにもう1台を今年末までに配備します。
DEKA R&D、IBM、McCann Health、NRG Energy、
Inter-American Development Bank Group、
Qualcomm Technologies、UPSと
多様な企業・団体とパートナーシップを組みます。
Coca-Colaが設置を中心になって進めていき、
それぞれが得意分野のノウハウを活かして
協力していくスキームです。
今後十年で、さらには数千台のEKOCENTERを
世界中に配備するとしています。
いいことづくめに思えるこの計画。
一度設置されれば、各EKOCENTERは
自立的に運営されていき、
同社の販売ネットワークとしても機能していくことを考えると、
とても戦略的なプログラムであるといえます。
#1
この取り組みに関して、先月末には
Twitterを使った1時間のQ&Aセッションが開かれました。
一般の人が誰でもプログラムの責任者に
質問ができるようになっています。
http://www.coca-colacompany.com/coca-cola-unbottled/twitter-chat-what-do-you-know-about-ekocenter
履歴はこちらから
https://twitter.com/search?q=%23ekocenter&src=typd&f=realtime
#2
EKOCENTERは、不要になったコンテナから作られています。
この「EKO」は、Coca-Colaが歌手のwill.i.amさんと
一緒に展開している不要になったものを生まれ変わらせる
キャンペーンEKOCYCLEから来ているものです。