Sustainability Frontline サステナビリティをカタチに
持続可能なコスメは南米から Sustainable Cosmetics Summit開催
photo by epSos.de
世界中の化粧品・コスメ企業が集まって
美容業界の持続可能性について話し合う
Sustainable Cosmetics Summitが次回
9月にブラジルのサンパウロで開催されます。
Sustainable Cosmetics Summit
http://www.sustainablecosmeticssummit.com/Lamerica/
オーガニック製品に関する研究やコンサルティングを行っている
Organic Monitorが事務局を務め、
ロレアルやエイボン、P&Gなど、
世界中の化粧品・化学・小売・包装・認証業界から参加者が集まります。
今回の会議のテーマは、「生物多様性と倫理的な調達」。
原材料調達は世界的に関心が高まっている分野であり、
化粧品メーカーにとっては製品の原材料の供給源ともなるため、
避けては通れないテーマです。
ご存知のように、ブラジルは生物多様性の宝庫で、
近年、新たな製品開発を目的に
ロレアルやユニリーバ、ジョンソン&ジョンソンなどの企業が
現地に研究開発センターを相次いでオープンしています。
規制の議論はなかなか進んでいませんが、
個別の企業では色々な取り組みが出てきています。
ブラジルの化粧品最大手のナチュラ(Natura)は、
今年の世界で最も持続可能な企業の2位に選ばれており、
様々な生物多様性保全・調達プログラムを展開。
アニュアルレポートでは、事業を通じて生み出された
経済・環境・社会の側面のプラスとマイナスの価値を、
「Natura Value Chain」と定義し報告するなど、
独自のフレームワークでの取り組みは参考になります。
その他にも、化粧品第2位のグルッポボチカリオ(Grupo Boticario)や、
シムライズ(Symrise)やジボダン(Givaudan)などの香料メーカーも
現地で生物多様性保全・調達プログラムを展開しています。
会議では色々な事例の紹介もあるようです。
当日の様子はオンラインでは見られないようですが、
また何か情報があったらご紹介したいと思います。
こちらの会議、ブラジルの次は11月に香港で開催予定です。
日本からは花王が参加して事例を発表するほか、アジア特有の課題として
・動物実験(たとえば中国は化粧品の動物実験を義務化)
・ハラル認証化粧品(ブタ由来とアルコール成分を使わない化粧品)
・アーユルヴェーダと化粧品
などの議題も取り上げられるそうです。
Sustainability Frontline もっと学びたい方へ
この記事で取り上げたテーマについてより詳しく知りたいという方は下記よりご連絡ください。より詳しい内容理解 / 勉強会でのライトニングトーク / 社内セミナーでの話題提供など、一緒に学びを深める機会を作っていきたいと思います。