Sustainability Frontline
Infographicsから見るNikeのサステナビリティ戦略
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Nikeの最新版のCSRレポートが発行されました。
FY10-11 Sustainable Business Performance Summary
http://www.nikeresponsibility.com/report/files/report/NIKE_SUSTAINABLE_BUSINESS_REPORT_FY10-11_FINAL.pdf
2~3年ごとに発行されているこちらのレポート。
デザイン性が高いのが特徴です。
情報やデータを視覚的に表現したInfographicsが
随所にちりばめられ、同社のサステナビリティ戦略が
読み解けるようになっています。
そのいくつかを紹介すると、
(図はいずれもFY10-11 Sustainable Business Performance Summaryより)
サステナビリティ戦略を考える上でのメタトレンド
「環境」「ガバナンス」「保健・健康」「つながり」
「安全」「人口構成」の6つのテーマで、
サステナビリティ戦略を考える上で考慮すべき
数十年単位での大きなトレンドがまとめられています。
リスクと機会マトリクス
リスクと機会の観点から、重要度の高い8つのメタトレンドを決定。
「エネルギー価格上昇」「水不足」「気候変動」「所得格差」
「肥満」「南半球の高齢化」「女性の新しい役割」「情報アクセス」。
サステナビリティ戦略の柱
新しい製品や市場で価値を創造しながら、
「エネルギー」「労働」「化学」「水」「廃棄物」の
5つの分野でプラスの影響を与え、
「原材料」「調達・製造」「市場変化」「デジタルサービス」において
破壊的創造を加速させる。
具体的には、アスリートのパフォーマンスを高める
持続可能な原材料のポートフォリオ作成や
有限資源に頼らないデジタルサービスの創造など。
製品のサステナビリティ指標
原材料や製造過程ごとに評価し、
靴や衣類のサステナビリティ指標を策定。
その他にも、過去の批判を念頭に、
サプライチェーンの工場や労働者に情報が
充実しているのも特徴です。
日本企業にはまだあまり見られないタイプのレポートで、
参考になります。