Sustainability Frontline サステナビリティをカタチに
ビジネスとサステナビリティ 今世界の企業が感じていること
CSR分野のコンサルティング会社BSRと
カナダの調査会社グローブスキャンが共同で、
今世界の企業がビジネスとサステナビリティについて
どのように考えているかをまとめた報告書を発表しました。
“BSR/GlobeScan State of Sustainable Business Poll 2011”
http://www.bsr.org/reports/BSR_Globescan_State_of_Sustainable_Business_Poll_2011_Report_Final.pdf
調査対象は300社、約500人のCEOからマネージャークラスの方々。
地域別では、米国が約60%、欧州が20%、その他が20%という内訳です。
主な内容としては、以下の通りです。
●リーダーシップを発揮すべき来年の重要な課題は、「サステナビリティを中核的な事業活動に取り入れる」こと。
●CSR/サステナビリティ部門と最も連携している部署は
コミュニケーション部門。IR、人事、R&Dとの連携は依然少ない。
●来年重点的に取り組むべきCSRやサステナビリティの分野のトップ3は「人権」「気候変動」「社員の権利」。「水問題」(54%)が4位に上昇。
●市民からの信頼が低いとの共通認識。ギャップを埋めるためには、
「透明性強化」、「好ましい影響の測定と明示」「サステナビリティを考慮した革新的商品・ビジネスモデルの創造」が重要。
「人権」に対する海外と日本の認識のギャップは
以前から指摘されていたことですが、
ISO26000や国連フレームワークの発行により、
海外での「人権」に対する重要性の認識は高まる一方のようです。
CSR/サステナビリティ部門と社内での連携については、
先日お会いしたメーカーの担当者の方いわく、
今年の震災やタイの洪水はいずれもサプライチェーンの問題であり、
国内でのサプライチェーン部門に対する認識は大きく変わっているとのことです。
IRや人事との連携が低いというのは各国共通の課題のようです。
中長期戦略を担当する経営企画などの部署との連携も不十分との声を聞きます。
この中では「CEO’s Office」「Brand」が該当するでしょうか。
海外では高くもなく低くもなくと言えそうです。
Sustainability Frontline もっと学びたい方へ
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