10年目を迎えたFTSE4Goodシリーズとは

2011 / 10 / 11 | カテゴリー: | 執筆者:EcoNetworks

「当社は、
FTSE4Good Global Index(フィッチフォーグッド・グローバル)
に採用されました。」

CSRに積極的に取り組む企業から
このような発表を聞くことがあります。

企業が気にかける、
このFTSE4Good(フィッチフォーグッド)とは
何かご存知でしょうか。

FTSE(フィッチ)は、世界の代表的な格付け会社の一つ。

格付け会社は、顧客に財務的なアドバイスを提供することはせず、(信用度や価格を示す指数など)客観的な市場情報を提供することだけに専念しています。

同社が発表するFTSE100種総合株価指数は、MSCI指数とともに、世界の二大投資指標となっています。

同社のHPでは、
「株式」、「不動産」、「投資戦略」
など8つのテーマにそって
指数が紹介されています。

指数は全部で10万以上あるとか。

「責任投資」もその8つのテーマの1つとなっていて、
その中に2001年に発表されたFTSE4Good シリーズがあります。

http://www.ftse.com/Indices/FTSE4Good_Index_Series/index.jsp

この指標に含まれることが企業にとって意味をもつわけですが、
では、どのようにして選んでいるのでしょう。

まず、選定にあたって、一定の業種の企業は排除されます。

 タバコ生産業者
 核兵器、兵器システム製造企業
 原子力発電所の所有/運用企業
 ウランの採掘製造企業

(これを見ると、
原子力発電事業は、
「社会責任」を果たしていないと判断されているようです。)

企業を評価するカテゴリーは

 環境
 ステークホルダーとの関係
 人権
 サプライ・チェーンと労働基準
 贈収賄防止

となっています。

環境はじめとする側面と並んで
ステークホルダーとの関係構築をチェックしていることが特徴です。

こうした指数は、

・定期的に評価基準を見直し、積極的に企業に伝える

・満たすための努力を奨励する

ことを通じて、企業に影響を与えようとしているようです。

10年目を迎え、今後、どのような基準の更新があるのでしょうか。

注視していきます。

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