Sustainability Frontline サステナビリティをカタチに
世界のジュエリーブランド エシカル取り組み事情
photo by casper.ware
世界のトップジュエリーブランドは
エシカルへの取り組みが全く進んでおらず、結果、
エシカルに配慮した新しいブランドの参入チャンスが広がっている。
NPO Fair Jewelry Actionが、ブルガリやシャネルなど
世界の10の有名ジュエリーブランドを対象に調査を実施した
報告書を発表しました。
Uplifting the Earth: the ethical performance of luxury jewellery brands
http://www.lifeworth.com/consult/wp-content/uploads/2011/06/UpliftingTheEarth.pdf
報告書によると、カルティエとブシュロンを除くブランド全てが、
倫理面、環境面、社会面に配慮した調達にほとんど取り組んでおらず、
トレーサビリティも情報開示も不十分とされています。
ジュエリー業界では、製造業者や販売業者など
世界300社が参加するResponsible Jewellery Councilが組織されたり、
紛争ダイヤモンドを防ぐための国際認証制度
キンバリー・プロセス認証制度(KPCS)が設立されたりしていますが、
各社の取り組みには十分に反映されていない結果となっています。
世界最大のスーパーのウォルマートもエシカルなジュエリーに取り組んでおり、
独自の環境基準をクリアし産地まで辿ることができるブランド
「Love, Earth」を展開しています。
しかしこちらも、開発規模が持続可能なレベルでない、
労働搾取につながっている、などの批判が寄せられています。
Walmart’s ‘Love, Earth’ Jewelry Exposed As A Fraud
http://www.fairjewelry.org/archives/4235
業界全体としての長期的な展望を描き、
新しいビジネスモデルを早急に構築していくことが求められています。
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