ボランティアが若者世代を会社につなぎとめる?

2011 / 6 / 10 | カテゴリー: | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

VISIONS Service Adventures, community service summer programs, Montana
photo by Visions Service Adventures

ボランティアによく参加する従業員ほど、
今の会社や仕事に対する満足度が高い。

Deloitteが21歳~35歳のミレニアルズ世代を対象に
行ったボランティアに関する調査で、
そのような結果が出ました。

Executive Summary: 2011 Deloitte Volunteer IMPACT Survey
http://www.deloitte.com/view/en_US/us/About/Community-Involvement/volunteerism/impact-day/f98eec97e6650310VgnVCM2000001b56f00aRCRD.htm

1000人以上の事業で働く1500人の
ミレニアルズを対象としたこの調査。
(明記していませんが、地域は恐らく北米)

ボランティアによく参加する層とそうでない層を比較すると、
・企業文化に対して好意的(56%/28%)
・今の会社で働くことに誇りを持っている(55%/36%)
・今の会社へのロイヤリティが高い(52%/33%)
・キャリアに満足している(37%/21%)
・雇用主に対して満足している(51%/32%)
・友人に会社のことを紹介する(57%/46%)

volunteer_millenials.jpg
© www.deloitte.com

1/3のミレニアルズが転職を考えているというデータもあり、
ボランティアが企業と従業員をつなぎ、
離職率を低下するカギになる可能性もあります。

またミレニアルズには
自身のスキルを活かしたスキル・ボランティアを
好む傾向があることも1つの特徴といえます。

ボランティアをビジネス機会として捉えることで、
新しい発想につながる可能性があります。

一方で、企業が「ビジネス」の視点に立ちすぎてしまい、
本来の目的である「社会的課題の解決」の視点が
おろそかになってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

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