Sustainability Frontline サステナビリティをカタチに
農にまつわる排出量削減の動き
2010 / 11 / 19 | カテゴリー: エネルギー・気候変動 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa
今回は海外での「農と温暖化」に関する動きを
2つお伝えします。
1つは食糧農業機関(FAO)が開設した、
世界の温暖化対策につながる農法を実践している農業事例集
「Climate-Smart Agriculture」というウェブサイトです。
Climate-Smart Agriculture
http://www.fao.org/climatechange/climatesmart/en/
・メタンをできるだけ排出しない稲作
・炭素隔離をし、森林伐採・劣化を防止しながら
収入を得ているカメルーンのアグロフォレストリー
・フンのバイオガス化をしているベトナムの家畜農家
など、具体的な事例がまとまっており、
今後は学んだ教訓なども追加されていく予定です。
もう1つは英国の動きで、農業と気候変動の関係性の
調査に1260万ポンドを投資するそうです。
New research will help farmers reduce greenhouse gas emissions
http://ww2.defra.gov.uk/news/2010/11/03/greenhouse-gas-emissions/
農業は英国の排出量の8%を占めていますが、
測定方法の違いや農法の違いから正確な計測・対策が
取れていないのが現状。
品種や育て方による排出量の違いを把握し、
排出量を削減する農法のモデル化を目指します。
農への注目が各地で高まっています。