中国CSRレポート発行事情

2010 / 6 / 24 | カテゴリー: | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

先日の中国出張の際、中国企業の
CSRレポート発行状況をまとめたレポート
「価値発見の旅2009—中国企業の持続可能な発展報告研究」冊子版を入手しました。

Syntao「价值发现之旅2009——中国企业可持续发展报告研究

syntao_rep.jpg

それによると、2009年のレポート発行社数は533社。

2005年 9社
2007年 77社
2008年 121社
2009年 533社

なんと去年と比べて4倍、5年前と比べて50倍です。

この背景には、

・政府が国有企業に対し3年以内にレポートの発行を要求
・上海市場や深セン市場がガイドラインを発行

したことなどが挙げられます。

しかし内容をみてみると、
ページ数が10ページ以下のものが大半を占めるなど、
レポーティングの質は関係者いわくまだまだプアとのこと。

国内版の参考ガイドラインやレポート賞など、
企業の取り組みを後押しする仕組みも出きてきていますが、
レポート分野はまだまだ勃興期。

仕組みづくりのノウハウや企業の動機付け、
レポートのコミュニケーションツールとしての使い方など、
日本の経験が求められています。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Sustainability Frontline もっと学びたい方へ

この記事で取り上げたテーマについてより詳しく知りたいという方は下記よりご連絡ください。より詳しい内容理解 / 勉強会でのライトニングトーク / 社内セミナーでの話題提供など、一緒に学びを深める機会を作っていきたいと思います。

    お名前
    メールアドレス
    企業名、団体名
    詳しく知りたい内容など

    プライバシーポリシーに同意する