山形県でワーケーション&サステナブルな体験

2024 / 6 / 6 | カテゴリー: | 執筆者:EcoNetworks Editor
ホテル「SUIDEN TERASSE」(Photo by SUIDEN TERASSE)

ホテル「SUIDEN TERRASSE」(Photo by SUIDEN TERRASSE)

エコネットワークス(ENW)が運営するコミュニティ、TSAでは「サステナビリティファンド」という仕組みを設けています。TSAに参加するパートナーが自身や社会のサステナビリティにつながる活動をしたいときに、資金面から取り組みを応援する制度です。

船原 志保さんは、ワ―ケーションとサステナブルな体験をするために山形県に行き、充実した時間を過ごしたようです。


執筆:船原 志保
神奈川県在住のアナリスト・リサーチャー。趣味はアクセサリー制作。


私は普段、自宅で仕事をすることが多いのですが「たまには違う環境の中で、リフレッシュをしながら仕事をしよう」とある日、思い立ちました。そして「どうせなら、今まで行ったことのない土地に行き、サステナブルな体験もしてみよう」と考え、ファンドを活用して、山形県に行ってきました。

「しなもっこ」を使ったランプシェード作りを体験

最初に向かったのは、鶴岡市関川地区という日本三大古代布の一つ「しな織」が伝わる地域です。「しな織」はしなの木の樹皮から365日かけて22工程を経て作られるのですが、その過程で使われず廃棄されしまう繊維素材を「しなもっこ」と呼ぶそうです。

今回は「Green Blueあつみ」が開催している「しなもっこ」を利用したランプシェード作りのワークショップを予約し、参加してきました。

「しなもっこ」と「しなの木」

「しなもっこ」と「しなの木」(Photo by Shiho Funahara)

もじゃもじゃとした「しなもっこ」は、太さや長さ、細さも様々で一見すぐ切れてしまいそうですが、手ではなかなか切ることができないほど丈夫でした。

作業途中のランプシェード

作業途中のランプシェード(Photo by Shiho Funahara)

風船にぺたぺたと和紙と「しなもっこ」を貼りつけていき、黙々と作業を続けること2時間。貼り付け作業の後は、1日半ほど乾燥させたら完成です。

完成したランプシェード

完成したランプシェード(Photo by Shiho Funahara)

帰って自宅のリビングに飾ってみたところ、なかなかいい感じに仕上がっており大満足でした。大切に使いたいと思います。

加茂水族館で海洋プラスチックごみについて学ぶ

せっかくなので、近くにあるクラゲの展示が有名な「鶴岡市立加茂水族館」へ足を延ばしてみました。様々な種類のクラゲが展示されている中、目に留まったのはクラゲそっくりの海洋プラスチックごみを展示した水槽。見た目がクラゲに本当にそっくりで驚き、「これは魚たちも間違えて食べてしまうだろうな」と、改めて海洋プラスチックごみの危険性を感じました。

クラゲに似た海洋プラスチックごみ

クラゲに似た海洋プラスチックごみ(Photo by Shiho Funahara)

サステナブルな取り組みを行うホテルへ

Suiden Terasse

「SUIDEN TERRASSE」(Photo by SUIDEN TERRASSE)

水族館の後には、宿泊施設である「SUIDEN TERRASSE」へ。「SUIDEN TERRASSE」は名前の通り、庄内の水田をコンセプトにつくられた施設で、共用棟や田園ビューの客室からは水田が一望できます。

アメニティ

アメニティ(Photo by SUIDEN TERRASSE)

「SUIDEN TERRASSE」では、以下のようなサステナブルな取り組みを行っています。
(※宿泊時の情報となるため、現在は異なる可能性があります)

・エコバックやライスレジンを使った「お米の歯ブラシ」などの、サステナブルな素材で作られたアメニティの提供
・規格外野菜を使った朝食カレーの提供
・野菜の廃棄部位やホテルの源泉を使ったオリジナルソルトの販売

宿泊棟ライブラリー

宿泊棟ライブラリー(Photo by Shiho Funahara)

館内には2つのライブラリーがあり、そのうち共有棟ライブラリーにはワーキングスペースがあり、リフレッシュしながら仕事ができるようになっています。

ワーキングスペースで仕事を終えた後は、温泉につかりながら星空や、田植え前の田んぼをカモたちがすいすい泳いでいる様子をぼーっと眺め、お風呂上がりはライブラリーで読書をしました。

KIDS DOME SORAIの「アソビバ」

KIDS DOME SORAIの「アソビバ」(Photo by SUIDEN TERRASSE)

「SUIDEN TERRASSE」から徒歩5分ほどの場所に隣接する、全天候型の児童教育施設「KIDS DOME SORAI」。「アソビバ」「ツクルバ」というエリアがあり、春休み中の家族連れで賑わっていました。

今回は4日ほどの滞在でしたが、普段とは違う環境の中で、仕事をしながらリフレッシュすることができました。新たな学びと発見があり、とてもよい体験になったと感じています。また機会を作って訪れたいです。

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