ENW Lab. ENWラボ
子連れワーケーション奮闘記
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2019年7月26日~30日に、小学1年生、4年生の子どもたちを連れて、富山から大阪、名古屋、飛騨を青春18きっぷでめぐる旅に挑戦しました。仕事を完全にオフにするのは難しかったので、それまでエコネットワークス(ENW)の仕事仲間が挑戦していた、仕事をしながら旅をする「ワーケーション」方式に挑戦。反省点も多々ありますが、有意義な時間を過ごすことができました。
執筆:曽我 美穂
富山県在住のエコライター、エディター。サステナブルな暮らしを日々、追求中。
準備の際に気を付けたこと
子どもたちが小学生のあいだに、ちょっと長めの旅をしたい。でも、夫は仕事の都合で長期の休みをとりにくい。それなら私+2人の子どもたちで旅に出よう、と思い立ち、出発の2か月ほど前に夏の旅の計画をはじめました。準備の際に気を付けたのは、大きく3つです。
1つは、仕事仲間への事前の告知。2か月ほど前に予定が決まった時点で、ENWの社内SNSやメールで、不在期間をお知らせしました。特に、旅のあいだに進めるプロジェクトのメンバーには具体的な動きも伝え、いざという時はスカイプなど携帯で使えるツールも活用しましょう、と伝えました。
もう1つは、滞在先の仕事環境の確保。主に子どもが寝たあとに作業するつもりだったので、室内にちょっとした作業スペースがある宿泊先(ビジネスホテル)を予約しました。
そして、最後の1つは原稿などを前倒しで仕上げること。提出できるものを洗い出し、できる範囲で早めに終わらせておくようにしました。
いざ、旅へ!
旅は7月26日~30日。本当は25日に出発予定だったのですが、息子が熱を出すというハプニングもあり、1日遅れの出発に。最初は息子の体調がちょっと心配でしたが、風邪はすっかり治り、旅を満喫することができました。1日目は青春18きっぷで富山から大阪まで大移動。途中に琵琶湖に寄り、湖水浴を楽しみました。

魚が見えるほど透明度が高い水で、子どもたちも私も大感動!でした。
次の日は大阪の海遊館や街中を散策。3日目には名古屋へ移動し、仕事仲間である翻訳者の山本 香さんとお子さんと共に、名古屋市内のトヨタ博物館で楽しく車について学びました。最終日は名古屋から6時間かけて、飛騨高山経由の電車を使って富山に帰りました。

海遊館のペンギンたち。ペンギン好きの息子は釘づけになっていました。
仕事は、基本的には子どもたちの就寝後に
毎日、朝から晩までフルで外出し、動くスケジュールだったので、毎晩、子どもたちが寝た後の夜9時ごろから12時ごろまで、2、3時間、集中して作業しました。朝に時間がとれたときは子どもたちが遊んでいる横で、1時間ほどパソコンに向かいました。電車などの移動中も、子どもたちの様子を見つつ、作業を進めました。1日だけ、日中に進めなければいけない案件があった時のみ、スカイプや電話で担当者と連絡をとりながら進めました。

世界の文化を体験できるテーマパーク「リトルワールド」。いろんな国の家があります(写真はアフリカの家)。ここをまわりながら、担当者と連絡をとっていました。
うまくいったこと、いかなかったこと。
まず、旅自体は子どもがぐずって大変だったなど、小さなトラブルはあったものの、全体としては大成功でした! 子どもたちは今も「あの旅は楽しかった」と話しており、夏の特別な想い出になったようです。日本全国に今まで以上に興味を持つようになり、いろんなところに行きたい、と話すようになりました。
仕事については、旅の間に大きなトラブルがなかった点は、うまくいったことだと言えるかな…と感じています。ただ、仕事と旅の両立については、反省点が多々あります。昼間のあいだ、ずっとフルで子ども2人といろんな場所に行った後に仕事…というスタイルは体力的にきつい部分があり、途中から軽い風邪をひきました。
また、昼間に仕事の対応をした時は、切り替えが難しかったです。そういった意味では、プロジェクトのマネジメントまわりは進め方の工夫が必要だと感じました。自分で完結する原稿書きなどは、問題なく進めることができました。どの仕事についても「旅の途中に仕事を進める時は、無理のない時間設定が大事」だということが、今回の大きな学びです。
家族への対応にも工夫が必要だと思いました。一度だけ、電車での移動中にパソコンを使っていた時「お母さん、仕事ばかりしてる」と言われ、両立の難しさを感じました。次回は、仕事をしなければならない理由もしっかり伝えたうえで、一緒に旅をしたいです。
次回の挑戦にむけて
ワーケーション初挑戦は、課題もいろいろ見つかりましたが、思い切って挑戦できて本当に良かったです。何よりも、少し長めの旅は10年ぶりくらいで、自分も旅の楽しさを久々に体感できたのが大きな収穫でした。とはいえ、子ども2人連れでの旅はそんなに仕事時間を確保できないことが身をもって分かったので、次回からは最低限で済ませられるように工夫し、また挑戦したいです。

旅のお供、パタゴニアのリュック。またこれを背負って旅に出ます!