ENW Lab.
小野梨奈さんとの「働き方」のお話(第3回目)
硲:話は変わりますが、小野さんのお仕事は、今はエコネットワークスの仕事が多いのですか?
小野:そうですね。ここ数ヶ月で、半分はエコネットワークス、残りの半分はフリーランスでうける仕事、というようにしていきたいなと思って動いています。そんなスタイルが可能なのかどうか、自分の中でも挑戦というか、働き方を変えてみている最中で、いろいろ試しながらやっている感じですね。
今はウェブプロデューサーとして活動していますが、就職当初抱いていたウェブへの思いが少し変わってきました。ウェブはひとつのツールでしかないし、今や当たり前のものなので、それを使ってなにをするのかという企画を考えることが好きなんですよね。だからウェブや肩書きにこだわらずに、チャンスがあれば新しいことにどんどん挑戦していきたいなと思っています。
硲:ウェブの変化とともに、小野さんのご関心も変わってきたんですね。専門や肩書きにこだわらない、というのはとても共感します。自分はこれだって名乗りたいようなものがない状態で自分が心地よければそれでいいのかもしれないと思っています。
小野:フリーになりたての頃はとくに仕事も選べませんし、何でも受けていました。専門を絞ったほうがいいんじゃないかと焦った時期もあったのですが、最近はあまり思わなくなりましたね。私って、直感で行動しちゃうタイプで、かつ飽きっぽい性格なんですよね(笑)。だから、常に新しいことにわくわくしながら楽しく仕事していたい。いろんな場面で、個人として必要とされ、存在価値をもっともっと出せるようになりたいなと思いますね。
エコネットワークスの環境系のお仕事も自分にとっては新しいチャレンジで、関われば関わるほど自分の生活に身近で興味が深まっていく分野なので、これからもっと力をつけていきたいなと思っています。
硲:個人のお仕事についてはどうですか?
小野:今、やりがいを感じているのはサイエンスアウトリーチのコンテンツ企画です。実は私、大学で地球物理学を専攻していたのですが、最近そのときの先輩・後輩とのつながりでサイエンスを一般の人にわかりやすく、楽しく伝えるサイトやコンテンツの企画を担当させていただく機会があって。元々興味のある分野ですし、大学で学んだことが今の仕事とつながっている感じがしてうれしいですね。
硲:面白いですね。
小野:これからも直感に従い、いろいろチャレンジしていきたいと思っています。
硲:はい。これからもお仕事をご一緒できるのを楽しみにしています。今日はいろいろ興味深いお話を聞かせていただいてありがとうございました。
◯Rhythmoon
(小野さんが主催する、女性フリーランスをつなぐコミュニティサイト)
<お話を伺って>
フリーランスという働き方やRhythmoonについて、前々からお話をお聞きしたいと思っており、うれしい機会でした。小野さんのご経験に基づいたお話は含蓄があり、今後の研究も楽しみです。
「直感で行動するタイプ」と最後におっしゃっていたのが印象に残っています。小野さんはいつでもどこでも、忙しくてちょっと疲れてそうなときですら楽しそう。それとこれとは、何か深いつながりがありそうだと思いました。
(聞き手・硲 允)