先住民族の文化の魅力を伝えたい

2021 / 5 / 21 | 執筆者:mihosoga

私は、小さいころから先住民族の文化に惹かれてきました。エコライターとして活動している今は、彼らの考え方や身のまわりのものや自然とのバランスの取り方には、サステナブルな生き方の大きなヒントが詰まっている、と感じています。

そんな先住民族の素晴らしい考え方や文化を、自分だけの知識にしておくのがもったいなくて、2020年の秋から、noteで先住民族の文化について書き始めました。


執筆:曽我 美穂
富山県在住のエコライター、エディター。


先住民族の文化が大好きだった、子ども時代

私は、小さい頃から、先住民族のアートや踊り、自然や身のまわりの物を大切にする文化、面白い伝承に触れるたび「かっこいいな」「いいなあ」と感じてきました。大学生になって環境問題や地域開発のことを深く学ぶようになってからは、先住民族が代々伝えてきた、サステナブルな生き方や暮らしの知恵を知ることに夢中になり「問題解決のヒントがあるのでは?」と考えるようになりました。その一方で、植民地政策によって辛いことがたくさん起こってきた近代の歴史に、悲しい想いや無力感を抱いてきました。

環境問題への危機意識と先住民族の文化をもっと知りたいという想いがあふれ、大学3年の時には、交換留学制度を利用しニュージーランド/アオテアロアにあるヴィクトリア大学のマオリ学部に留学。先住民族であるマオリの人々の文化や歴史を学びました。

ニュージーランドの海岸の風景

昔からの風景が残る海岸にて(20年以上前に撮影)

その後、大学4年の夏休みには「自分の国のことも知りたい」という考えからゼミの先生の計らいで、アイヌのルーツのある方の農家を手伝いながら、1か月、フィールドワークを実施。卒論では「マオリとアイヌの言語再生」をテーマに言語の未来を論じました。

大学を卒業してからは、英語学校で広報・マーケティングを担当することに。仕事では関わっていないものの、先住民族に関する情報に接する度に、心が反応する状態は変わらず、気づけば「先住民族の文化」は、自分にとってライフワークのようなテーマになっていました。

先住民族の文化を「伝える」道のりは、思っていた以上に険しかった 

2008年からは、エコライターとしての活動を開始。様々な媒体で環境問題やサステナブルなライフスタイルについて書くようになりました。そんな中で「せっかくだから、先住民族のサステナブルな文化や考え方も伝えたい」と常にチャンスを探したり、提案したりするようになりました。

でも、その道はなかなか険しく、2年に1度、何かしら書けたらラッキー、という程度。一方で、よく目にする先住民族に関する記事は「つらい歴史」「反体制的な運動」のことが多く「それだけじゃない、サステナブルな生き方・暮らし方や、生活から生まれるアートのことを伝えたい」と常々、思い続けてきました。

ココペリのぬいぐるみ

ホピ族の精霊、ココペリのぬいぐるみ。

それなら、自分で書いてみよう!

昨年の夏のことです。ある時ふと、気づきました。「書く媒体がないのなら、自分で媒体を作って、書けば良い」と。そこで「まずは一歩を踏み出さなければ始まらない」という想いで、昨年2020年11月にnoteで、先住民族の文化やライフスタイル、これまで私が学んできたことなどを書き始めました。

最初に書いたのは、こんな記事です。

先住民族が、ただただ好きなんです。

私の熱い想いを書いただけの記事なのに、なんと「スキ」のボタンを押してくださった方が予想以上に多く「もっとアンテナをはって、いろんなことを学ぼう」と、モチベーションが高まりました。今も週1本を目標に書き続けています。

サステナブルな生き方、暮らし方のヒントの宝庫

noteを書き始めて数か月たち、私の手元には、アイヌをはじめとする先住民族の文化に関する本が、増えました。ここ数年、漫画『ゴールデンカムイ』で注目が高まったり、博物館ができたりしたことで書籍が増えていることもありますが、何より、自分が今まで以上に感度を高めたことで、入ってくる情報の量が爆発的に増えました。いろんな本・漫画、映画、講演会を通じてサステナブルな生き方、暮らし方のヒントを得ています。同時に、地球のために、先住民族の方々の未来のために、今、自分ができることを探し続けています。

本の集合写真

図書館で借りたり、買ったりしています。

20年ほど前のマオリ学部での思い出も「マオリ日記」というカテゴリで思い出す度に書いているのですが、あの頃の経験を振り返り、その意義を考える良い機会になっています。

マオリ日記

また、先住民族の知恵を尊重しながら、支援にもつながるプロダクト『BUSH BALM』 との出会いもありました。これは、オーストラリア・アリススプリングスにあるPurple Houseというアボリジニーの透析患者の療養施設で作られたオイル。伝統的な薬草とオリーブオイル、ミツロウなどの自然由来の原料でできており、収益は療養施設の運営やアボリジニーの人々の経済的自立のために役立てられます。私は鼻詰まりの時に鼻の下に塗ることが一番多いです。また、適宜、ハンドクリームとしても使っています。

ブッシュバームの写真

スッキリ系の香りが心地よいです。

このプロダクトとの出会いは、オーストラリアのコスメの紹介記事で見つけたのがきっかけです。思い切ってウェブサイト経由で購入したのですが、とても丁寧に対応してくださり、感動しました。今後も使い続けていきたいです。

「伝えたい」という想いを原動力に

noteは「先住民族の素晴らしさ、かっこよさをもっと多くの人に伝えたい」という想いで始めたことでしたが、気づけば、私がより深く学びはじめる、大きなきっかけになっていました。今後も書き続けていきたいです。

そして微力ながらも、私の発信が、先住民族の方々を含むみんなが、今よりもう少しだけ生きやすい社会、サステナブルな地球になる一助になれば…と願っています。

 

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